基礎生物学研究所
大学生のための夏の実習
2019
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 基礎生物学研究所(所在:愛知県岡崎市)は、「大学生のための夏の実習2019」を開催します。8月28日(水)~8月30日(金)の2泊3日の日程で、基礎生物学研究所にて生物学に関する実習を行います。対象は、生命科学系の大学生、または、生物学に高い関心を持つ他専攻の大学生です(学部1年生~4年生どの学年でもOK)。実習を通して、研究所での研究活動を体験すると共に、大学の枠を超えた交流を楽しみませんか?
生命科学分野を専攻する大学生、または、生物学に高い関心を持つ他専攻の大学生。高等専門学校の4年次以上の方も対象です。
10:00 - 12:30 実習成果発表会(受講生の皆さんによる体験内容の発表)
13:00 - 関心があれば所内の研究室を訪問できます。所内では大学院説明会も開催されます。
本コースは定員を超える応募がありましたので募集を終了します。
「細胞内で起こっている化学反応を可視化し操作しよう」
細胞の中ではタンパク質の結合や酵素反応など様々な化学反応が起こっています。同じ遺伝子背景を持つにもかかわらず1つ1つの細胞には個性があり、別々の運命をたどります(人間みたいですね)。そこで細胞の個性を理解するために、蛍光タンパク質と最新のライブイメージングを利用し、それぞれの哺乳類培養細胞の中で起こっている化学反応を可視化し、小化合物や光で細胞内で起こっている化学反応を操作することを試みます。これらの実験を通じて、細胞の機能や疾病との関連について一緒に考えたいと思います。
本コースは定員を超える応募がありましたので募集を終了します。
「植物の細胞を観る」
細胞やオルガネラ(細胞小器官)のはたらきは、それぞれの生物において多様化・特殊化を果たしています。例えば、植物には植物にしかない細胞やオルガネラが存在します。実習では、シロイヌナズナまたはゼニゴケを用いて、植物に特徴的な細胞やオルガネラを色々な顕微鏡を使って観察し、その役割と進化について考えます。
本コースは定員を超える応募がありましたので募集を終了します。
「タンパク質を精製して機能を調べてみよう!」
私たちの体を構成し細胞のはたらきを支えているナノサイズの部品が「タンパク質」です。このタンパク質の設計図はDNAですが、そのDNAのはたらきを制御しているのもタンパク質です。本実習ではDNAのはたらきを制御するタンパク質をカラムクロマトグラフィーで精製して、その機能を生化学的に解析します。
本コースは定員を超える応募がありましたので募集を終了します。
「ES細胞の細胞周期を解析しよう」
ES細胞は体を構成する全ての細胞に分化する能力を備えた多能性細胞です。その特質を活かして、これらを再生医療に役立てようという試みがさかんに行われています。しかし、多能性細胞そのものについては謎がたくさんです。実習ではES細胞の細胞周期に焦点をあて、フローサイトメトリーや顕微鏡を使った解析からES細胞に対する理解を深めましょう!
本コースは定員を超える応募がありましたので募集を終了します。
「神経細胞を蛍光で観察しよう」
緑色蛍光タンパク質 (GFP) を発現して光る神経細胞を用いて、蛍光顕微鏡による蛍光観察と画像取得をおこないます。通常の透過光顕微鏡では脳組織中の神経細胞の形態は観察が困難ですが、GFPで光る神経細胞は蛍光顕微鏡により詳細な形態まで浮き彫りにすることができます。神経細胞の美しい姿を実感してください。
本コースは定員を超える応募がありましたので募集を終了します。
「神経細胞を蛍光で可視化して、活動計測する」
動物の運動は脳と脊髄の神経回路で生み出されます。実習では、透明で生きたまま細胞を観察できるゼブラフィッシュの神経細胞を蛍光タンパク質や蛍光色素でラベルして、運動中の神経活動を計測します。
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「植物の重力屈性を観察しよう」
植物は光や重力などの方向の変化を認識し、茎や根の成長方向を調節します。「植物の運動」と称されるように動的な現象で、シロイヌナズナの花茎では重力屈性反応は2時間程の間に完結します。重力屈性を観察しながら、重力感受に必要なアミロプラストの細胞内での動態やオーキシン応答など、細胞内や組織で起きている現象を緑色蛍光タンパクなどを用いながら独自の顕微鏡で観察します。
申し込み〆切 : 定員に達し次第終了します。
募集定員 : 各コース3-4名、全体で30名程度
受講料:無料
旅費・宿泊費のサポートはありません。希望者は、研究所の宿泊施設(三島ロッジ:一泊2500円)をご利用いただけます。
参加希望者は、こちらの応募登録フォームより応募して下さい。
全コース定員に達しました。本年度の募集を終了します。
自然科学研究機構 基礎生物学研究所は愛知県岡崎市にある生物学の研究所です。生命の営みの基本をなす遺伝子の働きや細胞の働きを探ると共に、生物が環境に適応し、そして多様な形と能力を持つに至った仕組みを明らかにすることを目指して研究活動を行っています。総合研究大学院大学 生命科学研究科 基礎生物学専攻として大学院教育も行っています。
自然科学研究機構 基礎生物学研究所 広報室
〒444-8585 愛知県岡崎市明大寺町字西郷中38
E-mail: summer2019@nibb.ac.jp
Tel: 0564-55-7628
Fax: 0564-55-7597