研究概要

RESEARCH 幹細胞化の分子機構:(6)HIRA ヒストンシャペロンの分子機能

(玉田洋介 助教、壁谷幸子 技術職員:程朝陽 元研究員、西山智明 金沢大助教らとの共同研究)

HIRA は動物においてヒストン H3 バリアントの H3.3 をクロマチンに挿入するヒストンシャペロンであることが知られており、H3.3 を介してクロマチン修飾や転写に機能しうることが示されています。しかし、植物における HIRA や H3.3 の機能はほとんど明らかにされていません。HIRA や H3.3 の機能欠損株を作出し、次世代シーケンサーを用いたトランスクリプトーム解析・エピゲノム解析を行ったところ、HIRA が H3.3 を介して数多くの遺伝子の転写やクロマチン修飾を制御しているらしいことがわかってきました。