研究概要

RESEARCH 幹細胞化の分子機構:(5)光と傷害シグナルをクロマチン修飾を介して統合する因子

(壁谷幸子 技術職員、玉田洋介 助教:樋口洋平 元研究員[現・東大助教]、程朝陽 元研究員、佐藤良勝 元グループリーダー[現・名大特任講師]らとの共同研究)

葉細胞は切断という傷害刺激によって幹細胞へと変化します。また、幹細胞化には光が必要だということもわかってきました。我々は、光によって制御されることが知られているSBP(SQUAMOSA PROMOTER BINDING PROTEIN)という転写因子が幹細胞化を制御していることを明らかにしました。また、傷害シグナルによって発現が上昇するヒストンシャペロン HIRA によって SBP 制御されているらしいことを発見しました。つまり、幹細胞化シグナル経路において SBP が傷害シグナルと光シグナルを統合する結節点遺伝子として機能している可能性があり、壁谷 技術職員、玉田 助教が制御系の解明を目指しています。