研究者紹介

原腸形成期におけるTAD形成によるクロマチンポテンシャル変化

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動物の染色体は受精直後、リプログラミングを受け、クロマチンの３次元構造が大規模に変化する。メダカの胚発生においては、転写が開始する時期の未分化な細胞ではクロマチンループが存在しないが、細胞の分化が開始する原腸形成期にループ構造が出現する。クロマチンループはゲノム領域間の相互作用を増幅あるいは制限すると考えられていることから、原腸形成期にできるクロマチンループは遺伝子ごとの転写のしやすさを変え、分化能を制限している可能性が考えられる。しかし、発生過程におけるクロマチンループの役割や制御メカニズムは明らかになっていない。本研究では、メダカの原腸形成期におけるクロマチン３次元構造変化がどのように制御され、転写制御にどのように寄与しているのかを明らかにする。