研究者紹介

クロマチン動態の実時空間イメージング

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我々はこれまでに、溶液環境にあるタンパク質の動態をナノ空間、かつ、リアルタイムで撮影できる高速原子間力顕微鏡（高速AFM）のバイオ応用研究を進めてきた。本研究は、高速AFMを用いてクロマチン動態の実時空間撮影を試み、生命活動の根源ともいえる遺伝子発現を分子レベルで解明することを目的とする。具体的には、①ヒストンメチル化酵素とクロマチンの動態、 ②クロマチン構造が凝集するヘテロクロマチンの形成過程、③クロマチンリモデリング複合体によるクロマチン構造の大規模な構造変化に焦点をあて、クロマチン構造が潜在的に持つ遺伝子発現制御能力「クロマチンポテンシャル」の実体をイメージングすることで、クロマチン動態、および、その関連タンパク質の分子作動機構を明らかにする。