相分離による分子液滴クラスター形成とクロマチン相互作用

研究代表者 笹井 理生(名古屋大学大学院 工学研究科)
相分離による分子液滴クラスター形成とクロマチン相互作用

1細胞や1分子レベルの測定など、実験技術の進歩に伴ってクロマチンの構造と運動の理解が大きく進みつつあるが、計算シミュレーションの進歩はさらに相補的な知識を与えて、クロマチンの構造、運動、機能への深い理解を可能にすると思われる。本研究では、分子が液滴状のクラスターを形成する相分離メカニズムが、プロモーター付近での様々な因子とクロマチンとの離合集散を促しているのだろうか?そして、クロマチンの構造と運動は、この分子クラスター形成と相関しているのであろうか?さらに、転写産物のRNAが拡散して移動する過程はクロマチンの構造と運動にどのように相関するのだろうか?など、転写に関する様々な疑問を計算ミュレーション、機械学習、統計物理学的方法を合わせて検討し、実験グループと連携して仮説の提案と検証に取り組む。

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