転写装置によるクロマチン動態制御の解明

研究代表者 前島 一博(情報システム研究機構 国立遺伝学研究所)

*学術変革領域研究(A)が採択されたため、当領域での研究課題は2020年11月に中止となりました。

転写装置によるクロマチン動態制御の解明

クロマチン構造や動態は遺伝子発現制御と密接に関係する。転写は、従来オープンでダイナミックなクロマチン領域で起こると考えられてきたが、最近、私たちは、転写阻害剤DRBによる処理がクロマチンの動きを核全体においてグローバルに上昇させることを見出した。転写反応はどのようにしてグローバルなクロマチン動態に影響を及ぼしているのだろうか?私たちは巨大な転写装置をハブとしたグローバルなクロマチンネットワークが存在し、これを介してクロマチン動態と転写が密接に制御されているという仮説を立てた。本研究課題では、超解像顕微鏡技術、単一ヌクレオソームイメージング、計算機シミュレーション、HiC法を組み合わせ、ヒト生細胞における様々な転写条件下でのクロマチン動態さらには構造をゲノムワイドに調べ、この仮説を検証する。

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