遺伝子発現におけるDNAトポロジーの役割

研究代表者 アンドレス・カネラ(京都大学 白眉センター 大学院生命科学研究科 附属放射線生物研究センター)
遺伝子発現におけるDNAトポロジーの役割

様々なメカニズムが転写の制御に関わる。たとえばトポロジカルな、あるいは、化学的なクロマチン変化や、転写因子結合やRNAポリメラーゼ活性調節などがあげられる。「ねじれ」はクロマチン線維の根本的な性質であり、DNA超らせん構造は蛋白質―DNA相互作用やクロマチン構築や遺伝子発現に影響を与える。私は、クロマチンにおけるねじれ張力がいかに転写に影響するかを解明し、DNAのトポロジカルストレスを解消する酵素であるDNAトポイソメラーゼの転写における役割を明らかにすることを提案する。この研究から得られる洞察によって、遺伝子発現制御の分子メカニズムのより深い理解をもたらし、将来のがん治療開発を促進することが期待できる。

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