成果発表:ゾウムシが硬いのは共生細菌によることを解明

産業技術総合研究所(産総研)との共同利用研究の成果が発表されました。
重信秀治特任准教授前田太郎博士研究員がゾウムシの共生細菌のゲノム解読を行いました。


ゾウムシが硬いのは共生細菌によることを解明
– チロシン合成に特化し、外骨格の硬化・着色に必須な共生細菌 –

ポイント

  • ゾウムシ 4 種の共生細菌ナルドネラの極小ゲノムの配列を決定、解析
  • アミノ酸の一種であるチロシン合成に特化し、ゾウムシ外骨格の硬化・着色に関与
  • 共生細菌の新規機能のみならず、新たな害虫防除開発のシーズとして期待

詳しくは産総研プレスリリースのページをご覧ください。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170919/pr20170919.html

論文へのリンク:http://www.pnas.org/content/114/40/E8382.abstract

フローサイトメーター Attune NxT 測定体験会のお知らせ

各位

生物機能情報分析室
重信 秀治

フローサイトメーター測定体験会のお知らせ

この度、生物機能情報分析室は、高速フローサイトメーター Attune NxT ~ Acoustic Focusing Cytometer ~ の測定体験会を企画しました。ライフテクノロジーズジャパン株式会社の担当者にご用意いただいた標準サンプルを使用します。サンプルを持ち込んで測定いただくことも可能です。その場合は、事前に打ち合わせが必要ですので、10/10(火)までに尾納までお問い合わせください。

【日時】
10/26(木)10:00 – 12:00
10/27(金)  9:00 – 11:00

【場所】
明大寺 基礎生物学研究所 形質統御棟 G104 室

【機器の特徴】
• Acoustic Focusing 技術により、迅速な検出速度を実現しました。短い取得時間でもデータの質を損なわず、レアイベントの検出が可能となります。また、広い流路設計を実現しましたので、一番の問題点である”詰まり”を軽減することができました。

• Acoustic Focusing 技術により、しっかりとサンプル一列にそろえることで、酵母や大腸菌など、不揃いな形状のサンプルも安定したデータを取得できます。

• 独自のモジュラーデザインにより、 1 日でフィールドアップグレードが可能です。最大 4 レーザー、14 カラーでシステムをカスタマイズできる柔軟性があり、既存の実験プロトコールやラボのご予算に合わせられるように設計されています。標準的なサンプルを当社にてご用意いたしますので、ぜひ高速かつ高精度なフローサイトメーターをご体感ください。

【本機器に関する問い合わせ先】
ライフテクノロジーズジャパン株式会社 担当:安藤/坂口  TEL:06-7659-9781

【本企画に関する問い合わせ先】
基礎生物学研究所・生物機能解析センター・生物機能情報分析室(ex. 7670)
E-mail:cai ‘AT MARK’ nibb.ac.jp( ‘at mark’ を @ に変換して下さい)
担当:尾納隆大

次世代 DNA シーケンシング テクニカルセミナーを開催しました

先日、10 月 3 日(火)に次世代シーケンシングテクニカルセミナーを開催し、ナノポアシーケンステクノロジーに関する話題を紹介致しました。詳しくはこちら

総勢 60 名と大反響で第一セミナー室は、溢れるほどに来場頂きました。満員を見て参加を断念された方に、深くお詫び申し上げます。

参加された方々はナノポアテクノロジーシーケンサーのお手軽さ、将来性を十二分に体感出来たのではないかと思います。

セミナーでも申しましたが、これから試すという方は、是非、私たちにも声をかけてください。コアファシリティとしての情報交換ハブの役割も果たして行きます。

次世代 DNA シーケンシング テクニカルセミナーを開催します

 生物機能情報分析室では、次世代 DNA シーケンシング技術をベースとした統合ゲノミクス共同研究を遂行しています。この度、最近話題のナノポアシーケンサーに関して、Oxford NANOPORE Technologies 社の担当者にご講演頂くと共に、生物機能情報分析室の実施状況等を紹介するテクニカルセミナーを開催します。

開催日時:
2017 年 10 月 3 日(火) 14:15 ~ 16:00

会場:
基礎生物学研究所・第一セミナー室(132 – 134室)

要旨:
 イギリスに本社を置く、オックスフォード・ナノポアテクノロジーズは手の平サイズのシークエンサー MinION を 2015 年より一般向けに販売開始している。MinION はナノメートルサイズのタンパク質の穴を通過する分子を測定するナノポアセンシングという技術を使った第 3 世代のシークエンサーである。特に MinION は手の平サイズという携帯性から、従来のラボでの実験・シークエンスといった活用にとどまらず、感染症の現場での菌の検出・同定など屋外でのシークエンスを可能にしている。現在 NASA が宇宙ステーションで MinION を使ったシークエンスを行っていることはニュースにもなっている。またリアルタイムにシークエンスが行えることから、迅速な病原菌の同定への応用研究も始まっている。昨年末のスループット向上により、ヒトゲノムの解析、トマトゲノムなど大きく複雑な生物のゲノム応用も進められている。本セミナーでは、MinION のシークエンス原理から、その仕様、そしてすでに活用されている事例や論文の紹介を交えて、MinION への理解を深めていただくとともに、現在リリースしたばかりの Direct RNA シークエンスについても解説を行う。さらにハイスループット版の GridION, PromethION についても紹介する。

プログラム:
14:15 – 14:25 挨拶 重信秀治

14:25 – 15:25
「オックスフォード・ナノポアテクノロジーズ社シークエンサ MinION, GridION, PromethION の基礎、今後の開発ロードマップについて」
株式会社 Oxford NANOPORE Technologies 宮本真理

15:25-15:40
「生物情報分析室における実施状況と要所」 山口勝司

15:40-16:00 質疑応答

連絡先:
基礎生物学研究所・生物機能解析センター・生物機能情報分析室(ex. 7670)
担当:山口勝司

SONY Cell Sorter SH800 テクニカルセミナーを開催しました

9月19日にソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社によるセルソーター SH800 テクニカルセミナーが開催されました。

三部構成で開催し、第一部に 15 名、第二部に 9 名、第三部に 3 名の方々が参加してくださいました。第一部はセミナー形式の基本説明会、第二部は実機を前にした基本操作方法説明会、第三部は個別相談会でした。こちら

第二部では実際に参加者の方に手を動かしていただき、使用方法を体験していただきました。質問や相談も活発に行われ、参加者にとっても有意義な時間になったのではないかと思います。

生物機能情報分析室では今後も定期的にテクニカルセミナーを開催する予定です。興味のある方は是非、ご参加下さい。

SONY フローサイトメーター:http://www.sony.co.jp/fcm/

生物機能情報分析室 機器ページ:https://www.nibb.ac.jp/analyins/jp/?page_id=694

ゲノムインフォマティクストレーニングコース 2017 秋 終了しました

9月14-15日にゲノムインフォマティクストレーニングコース 2017 秋
「BLAST自由自在〜配列解析の極意をマスターする〜」を開催しました。

基礎生物学研究所 生物機能解析センターの重信秀治特任准教授と内山郁夫助教がオーガナイザー・講師を務めました。

21 名の方にご参加いただきました。

今年度開催のコースに関しては以下のページをご覧ください。
http://www.nibb.ac.jp/gitc/

自然科学研究機構サイトビジット(岡崎地区)の参加者による施設見学が実施されました

8 月 29 日(火)に自然科学研究機構サイトビジット*(岡崎地区)の参加者による施設見学が実施されました。3 班に分かれて合計 60 名の方が私たちの施設を見学しに来られました。重信秀治特任准教授が見学者に施設や機器の説明をしました。

* サイトビジットとは、自然科学研究機構に所属する研究者が、機構を構成する各機関に訪問し、それぞれの研究内容を知り、所属する研究者と交流する場です。