研究者のための 科学広報入門

ところで、一言にマスメディアと言っても、マスメディアにも色々あります。プレスリリースによってどのようなメディアの記者に情報が届くのでしょうか。具体的に見てみましょう。 

＜新聞＞ 
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、中日新聞（東京新聞）、産経新聞など、主要な一般紙の社会面や科学面で科学の成果に関する記事を見かけることが出来ます。また、新聞には、日刊工業新聞や日経産業新聞に代表される産業紙とよばれるものが存在します。産業紙ではより多くの科学記事を目にすることができます。また、より業界向けの専門紙や地方のニュースに特化した地方紙と呼ばれるものもあります。独自の紙面を持たず、新聞社向けに記事の配信を行う、時事通信や共同通信といった通信社もあります。 

＜テレビ＞ 
大きな成果や面白い発見であれば、ＮＨＫや民放のニュースで取りあげられる可能性があります。ニュース性の高さのほかに、映像として面白いか、という点が重要なようです。研究者インタビューや研究現場の映像などの撮影が行われる場合もあります。 

＜ラジオ＞ 
こちらも、大きな成果や面白い発見であれば、ニュースの時間に取りあげられる可能性があります。ただ、他の媒体とちがって、図も映像もありませんので、一言でわかる分かりやすさが求められるでしょう。 

＜雑誌＞ 
プレスリリースを元に、「子供の科学」や「Newton」などの雑誌から掲載依頼が届いたことがありました。また、新聞報道から２次的に問い合わせがくることも多くあります。 

プレスリリースは誰向け？ に続く