【光学顕微鏡支援担当:根本 知己(北海道大学 現:生理学研究所)・中垣俊之・三上秀治(北海道大学)[2022.06.17]
小谷友也 准教授(北海道大学)の論文が iScienceに掲載されました


固相のRNA分子倉庫が液相のタンパク質合成工場に
~細胞が必要な時期に必要なタンパク質を合成する新たな仕組みを解明~

Sato K., Sakai M., Ishii A., Maehata K., Takada Y., Yasuda K., Kotani T. Identification of embryonic RNA granules that act as sites of mRNA translation after changing their physical properties. iScience 25, 104344 (2022) DOI:https://doi.org/10.1016/j.isci.2022.104344

<概要>本研究では、受精後に翻訳されるmRNAの存在様式とタンパク質の合成を時空間において高解像度で解析しました。その結果、受精卵で固相として存在したRNA顆粒が卵割期に液相の顆粒に変化し、その内部で翻訳を活性化するという、新たな翻訳制御機構の存在を発見しました。光学顕微鏡支援(支援担当:根本知己・中垣俊之・三上秀治)では、超解像顕微鏡による細胞のイメージングの支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(北海道大学のウェブサイト)

【光学顕微鏡支援担当:松田道行(京都大学)[2022.05.23]
表原拓也 講師(東京医科大学)の論文が Reproductionに掲載されました


精細管内を流れる精子の分布ならびに精細管壁の動きを可視化
~精細管を精路として捉える新たな研究分野の開拓に期待~

Kanazawa Y., Omotehara T., Nakata H., Hirashima T., Itoh M. Three-dimensional analysis and in vivo imaging for sperm release and transport in the murine seminiferous tubule. Reproduction 164, 9-18 (2022) DOI:10.1530/REP-21-0400

<概要>本研究では、マウスの精巣内で複雑に蛇行する精細管内を流れる精子の分布や動きを解析することで、精巣の精細管内において、精子は出口に向かって一方向に流れるのではなく行ったり来たりしながら流れることを明らかにし、精細管が折れ曲がる部位ではとくに精細管壁が大きく揺さぶられ、精子が剥がれやすくなることを見出しました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:松田道行)では、二光子顕微鏡を使用し、マウスを生かしたまま精巣内の精細管の動きを観察する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(東京医科大学のウェブサイト)

【MRI支援担当:青木茂樹(順天堂大学)】[2022.06.03]
杉本光 特別研究員(理化学研究所)の論文が Frontiers in Aging Neuroscienceに掲載されました


Sugimoto H., Otake-Matsuura M. Tract-Based Spatial Statistics Analysis of Diffusion Tensor Imaging in Older Adults After the PICMOR Intervention Program: A Pilot Study. Frontiers in Aging Neuroscience 14, (2022) DOI:10.3389/fnagi.2022.867417

<概要>本研究では、DTIデータのTBSS解析により、グループ会話を用いた介入法の効果を反映する白質線維の候補を明らかにすることに成功しました。ABiS・MRI支援(支援担当:青木茂樹・下地啓五・根本清貴/筑波大学)では、MRI解析技術コンサルテーションおよび技術指導による支援を行いました。

【MRI支援担当:青木茂樹(順天堂大学)】[2022.05.10]
辻村啓太 特任講師(名古屋大学)の論文が Frontiers in Neuroscience に掲載されました


発達障害レット症候群モデルの脳構造異常を特定
~広範な発達障害の診断や治療法の開発に貢献~

Akaba Y., Shiohama T., Komaki Y., Seki F., Ortug A., Sawada D., Uchida W., Kamagata K., Shimoji K., Aoki S., Takahashi S., Suzuki T., Natsume J., Takahashi E., Tsujimura K. Comprehensive Volumetric Analysis of Mecp2-Null Mouse Model for Rett Syndrome by T2-Weighted 3D Magnetic Resonance Imaging. Frontiers in Neuroscience 16, (2022) DOI:10.3389/fnins.2022.885335

<概要>本研究では、MeCP2遺伝子を欠損したレット症候群モデルマウス 脳を、最新の磁気共鳴イメージング(MRI)の手法により詳細に解析し、複数の脳領域の体積減少や、左右差の異常を特定することに 成功しました。ABiS・MRI支援(支援担当:青木茂樹・下地啓五)では、初期段階からのMRI解析技術コンサルテーションおよび技術指導による支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(名古屋大学のウェブサイト)

【電子顕微鏡支援:大野伸彦(自治医科大学)】[2022.03.17]
澤本和延 教授(名古屋市立大学・生理学研究所)の論文が Journal of Experimental Medicine に掲載されました


大人の神経細胞を接続する「シナプス」の数を調節するしくみ:名市大医学部生らが発見
-脳疾患の治療法開発への新たな期待-

Kurematsu C., Sawada M., Ohmuraya M., Tanaka M., Kuboyama K., Ogino T., Matsumoto M., Oishi H., Inada H., Ishido Y., Sakakibara Y., Nguyen H.B., Thai T.Q., Kohsaka S., Ohno N., Yamada M.K., Asai M., Sokabe M., Nabekura J., Asano K., Tanaka M., Sawamoto K. Synaptic pruning of murine adult-born neurons by microglia depends on phosphatidylserine. Journal of Experimental Medicine 219, (2022) DOI:10.1084/jem.20202304

<概要>本研究では、成体脳における新生ニューロンの成熟過程において、ミクログリアが過剰なスパインを除去する際に、スパインの表面に露出したフォスファチジルセリンを認識して貪食することを明らかにしました。ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:古瀬幹夫・大野伸彦)では、SBF-SEMを使用し、ミクログリアによるスパイン貪食の証明に必要なデータ取得に関する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(生理学研究所のウェブサイト) 
プレスリリース プレスリリース(日本医療研究開発機構(AMED)のサイト)
プレスリリース プレスリリース(名古屋市立大学のサイト)

【電子顕微鏡支援:坂本浩隆(岡山大学)】[2022.03.31]
津田誠 教授(九州大学)の論文が Scienceに掲載されました


慢性疼痛からの自然回復に必要な細胞を世界で初めて発見!
~ミクログリア細胞の驚くべき変化~

Kohno K., Shirasaka R., Yoshihara K., Mikuriya S., Tanaka K., Takanami K., Inoue K., Sakamoto H., Ohkawa Y., Masuda T., Tsuda M. A spinal microglia population involved in remitting and relapsing neuropathic pain. Science 376, 86-90 (2022) DOI:10.1126/science.abf6805

<概要>神経が傷つくと、非常に長引く痛み(神経障害性疼痛)を発症します。マウスでも神経損傷後に慢性疼痛を発症するが徐々に痛みが和らいでいきます。しかしその自然回復のメカニズムは不明でした。本研究では、自然回復に必要な細胞(ミクログリア細胞が変化したサブグループ)を世界で初めて発見しました。このミクログリア細胞のサブグループを標的にした、慢性疼痛に有効な新しい鎮痛薬の開発が期待されます。ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:坂本浩隆)では、免疫電子顕微鏡を用いた超微形態解析の支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(九州大学のサイト)   

【光学顕微鏡支援:東山哲也(名古屋大学)】[2022.02.16]
日渡祐二 教授(宮城大学)の論文が Frontiers in Plant Scienceに掲載されました


Hiwatashi Y., Shimada M., Mikami K., Takada N. Establishment of a Live-Imaging Analysis for Polarized Growth of Conchocelis in the Multicellular Red Alga Neopyropia yezoensis. Frontiers of Plant Science 12, 716011 (2021) DOI:10.3389/fpls.2021.716011

<概要>本研究では、大型紅藻スサビノリの糸状体のライブイメージング系を確立しました。このライブイメージング観察により、糸状体の先端成長に対する細胞骨格の役割を明らかにしました。さらに、細胞質分裂の膜動態を観察し、細胞間連絡に機能するピットコネクションの形成過程を可視化することに世界で初めて成功しました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:東山哲也・佐藤良勝)では、糸状体ライブイメージング技術の確立に関する支援を行いました。

【光学顕微鏡支援:稲葉一男(筑波大学)】[2022.01.30]
杉浦健太 訪問研究員(慶應義塾大学 現:群馬大学 博士研究員)の論文が BMC Zoologyに掲載されました


水中を泳ぐクマムシ精子のハイスピード撮影に成功
-最強生物クマムシの繁殖を支えるメカニズム解明に向けて-

Sugiura K., Shiba K., Inaba K., Matsumoto M. Morphological differences in tardigrade spermatozoa induce variation in gamete motility. BMC Zoology 7, 8 (2022) DOI:10.1186/s40850-022-00109-w

<概要>本研究では、射精されたクマムシの精子を高解像度のハイスピードカメラで撮影することで、精子 1 匹ずつの動きを明確に捉えることに成功しました。また、精子形態の異なるクマムシ2種間の遊泳動態を解析することで、形態差によってもたらされる動きの違いを明らかにしました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:稲葉一男、柴小菊)では、ハイスピードカメラでの撮影と精子の動態解析に関する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(慶應義塾大学のサイト)  

【電子顕微鏡支援:深澤有吾(福井大学)】[2022.03.23]
小泉修一 教授(山梨大学)の論文が Journal of Experimental Medicine に掲載されました


慢性痛発症の「グリアスイッチ」発見
-難治性疼痛の治療法開発と脳回路の基本原理解明に期待-

Danjo Y., Shigetomi E., Hirayama Y.J., Kobayashi K., Ishikawa T., Fukazawa Y., Shibata K., Takanashi K., Parajuli B., Shinozaki Y., Kim S.K., Nabekura J., Koizumi S. Transient astrocytic mGluR5 expression drives synaptic plasticity and subsequent chronic pain in mice. Journal of Experimental Medicine 219, (2022) DOI:10.1084/jem.20210989

<概要>本研究では、神経障害性疼痛モデルマウスを解析し、大脳皮質一次体性感覚野のアストログリアが知覚神経の障害に応じてmGluR5を発現すること、このmGluR5の活性化がシナプス形成を誘導する因子の放出を誘導し、神経障害性疼痛発症の引き金となっていることを見出しました。ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:深澤有吾、石川達也)では、免疫電子顕微鏡法を用いてmGluR5のアストログリアでの発現を証明する実験支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(山梨大学のウェブサイト) 
プレスリリース プレスリリース(生理学研究所のサイト)
プレスリリース プレスリリース(日本経済新聞) 

【MRI支援担当:青木茂樹(順天堂大学)】[2022.01.18]
中尾智博 教授、猪狩圭介 医師(九州大学)の論文が Journal of Psychiatric Research に掲載されました


Mizobe T., Ikari K., Tomiyama H., Murayama K., Kato K., Hasuzawa S., Togao O., Hiwatashi A., Nakao T. Abnormal white matter structure in hoarding disorder. Journal of Psychiatric Research 148, 1-8 (2022) DOI:10.1016/j.jpsychires.2022.01.031

<概要>本研究では、ためこみ症において、広範な白質領域で異方性比率(FA)および放射拡散系数(RD)の値の異常に加え、実行機能と関わりの深いfrontothalamic circuitのFA値及びRD値と、ためこみ症状の重症度の間に相関関係があることを見出しました。ABiS・MRI支援(支援担当:青木茂樹・下地啓五)では、TBSSおよびAtlas based ROI法による解析支援を行いました。

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