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研究内容 |
我々は脂質関連酵素であるPKC及びDGキナーゼ(DGK)の生細胞内での動態を可視化することに成功し、ともにある条件下で核内に移行することを発見した(図1)。また、核内のDGK
活性が細胞周期制御に関与していることも見出した(図2)。しかし、これらの脂質関連酵素がどのように細胞周期を制御しているのか、また核内の脂質動態とどのように結びついているのかは不明である。そこで、本研究では、核内の脂質シグナルとPKC及びDGKの核移行を同時に可視化することにより、
1) PKC及びDGKの核移行機構、
2) 核内脂質動態との関連
3) 細胞周期との関連を明らかにすることを研究の目的とする。さらに、本研究で取り扱う γPKC及びDGKγは脳とくに神経系に豊富に存在すること、並びに核内のDGKγは神経細胞とその他の細胞では異なった効果を示すことから、これらの酵素による細胞周期制御機構の解析は、
)神経細胞特有の増殖制御機構の解明につながると期待している。
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白井 康仁(研究代表者)
<神戸大学・バイオシグナル研究センター・助教授> |
斎藤 尚亮(研究代表者)
<神戸大学・バイオシグナル研究センター・教授> |
上山 健彦(研究代表者)
<神戸大学・バイオシグナル研究センター・助手> |