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Report

Cold Spring Harbor Laboratory “Germ Cells meeting” に参加して〜

開催期間:2016年10月4日〜8日
開催場所:Cold Spring Harbor Laboratory, NY, USA

筑波大学 生命環境科学研究科 小林悟研究室
博士後期課程2年 森田俊平



 今回、私は2016年10月4日から10月8日までの5日間、新学術領域研究「動物における配偶子産生システムの制御」のご支援をいただき、Germ Cells meetingへ参加してきました。Germ Cells meetingは2年に一度、生物種や研究手法を問わずに生殖系列に焦点を当てて研究を行っている世界中の研究者が、ニューヨークのロングアイランド島にあるCold Spring Harbor Laboratoryで一堂に会し、最新の研究成果を報告するという学会です。
 学会は口頭発表とポスター発表の二部構成 (口頭発表61題、ポスター発表101題)で、私は3日目の午後に「Novel mechanism establishing transcriptional quiescence in the primordial germ cells of Drosophila embryos」というテーマで4時間程度のポスター発表を行いました。私にとっては初めての海外ということもあり、英語でのポスター発表やディスカッションがうまくできるかということが非常に不安でした。しかし、実際に発表やディスカッションを行ってみると、相手がきちんと理解しようと聞いてくれたということもあり、何とかコミュニケーションはとれたのではないかと思います。特にショウジョウバエの生殖細胞研究で有名なMark Van Doren博士 (Johns Hopkins University) とディスカッションできたのは有意義でした。その際に、行うべき実験や必要なデータについて指摘してもらえたことで、今後論文にまとめる際の方向性が明確になったのではないかと思います。
 また他にも、アフリカツメガエルを用いて研究をされているMary Lou King博士 (University of Miami School of Medicine) や、ウニを用いて研究をされているGary Wessel博士 (Brown University) といった、様々な生物種を用いて最先端の生殖細胞研究をされている方とも議論することができました。この経験は今後の自分のテーマを進める上でも良い刺激になるとともに、今後の進路を考える上でも大変有意義な経験だったと考えています。
 本学会への参加は、私にとって研究発表や情報交換の場にとどまらず、世界中の研究者の研究に対する熱意を肌で感じ、また異国の文化を学ぶことができる非常に有意義な学会となりました。学会参加にご支援いただいた新学術領域研究「動物における配偶子産生システムの制御」に深く感謝いたします。

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左:ポスター前にて記念写真
左手前から Dr. Satoru Kobayashi (Tsukuba University),
Mr. Shumpei Morita (Tsukuba University), Dr. Gary Wessel (Broun University),
Dr. Nathalie Oulhen (Brown University), Dr. Chia-Ling Hsieh (Yale University)
右:ノーベル賞受賞者であるワトソン博士にちなんだDNA二重螺旋構造のオブジェ

写真提供:Dr. Chia-Ling Hsieh, 森田俊平


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