モウセンゴケの触毛運動

「モウセンゴケ、ハエトリソウ、オジギソウの活動電位発生伝播の分子機構と進化」、「植物幹細胞の分子機構と進化」を研究しています。上のムービー(瀬上紹嗣助教撮影)は食虫植物モウセンゴケに鰹節を与えたときの反応です。鰹節の触った触毛先端から、電気信号(活動電位)が葉に伝播し、すべての触毛が調和した運動を引き起こします。

1996年に研究室を開設して以来、陸上植物の系統関係、進化の過程でどのように遺伝子、細胞動態、発生過程が変化することによって、陸上植物の多様な形態が進化してきたのかを、ゲノム生物学、分子系統学、細胞生物学、発生生物学、電気生理学、進化学などを駆使して研究してきました。これまでの成果は論文発表するとともに、体系化して教科書(「陸上植物の形態と進化」、「食虫植物」)として出版しています。

* 研究に関する連絡先:長谷部(mhasebe [at mark] nibb.ac.jp