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公募研究(28年度-29年度)

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研究代表者  小林一也  弘前大学 農学生命科学部・准教授 研究室
研究課題名  プラナリア有性化因子で解除されるWntシグナルを介した生殖器官分化抑制機構の解明
研究内容の概要 環境の変化や世代などに応じて生殖様式を転換する動物が存在しています。私たちは、プラナリアにおいて、有性個体に含まれる有性化因子と称する化学物質の刺激により、無性個体に雌雄同体性の生殖器官を誘導させる有性化系を確立しています。有性化因子(群)はWntシグナルを介した生殖器官分化抑制状態を解除することで有性化を引き起こすという前提で、プラナリア多能性幹細胞、あるいは始原生殖細胞から生殖細胞への分化機構の解明を目指します。

研究代表者  熊野 岳 東北大学大学院生命科学研究科附属浅虫海洋生物学教育研究センター・教授
 研究室
研究課題名  転写制御による尾索動物胚始原生殖細胞産生システムの制御
研究内容の概要 ホヤ・オタマボヤ等の尾索動物初期胚を用いた生殖細胞系列での転写制御に焦点を当てた発生学的および比較発生学的な解析を通して、新口動物系統の動物種における母性局在因子に依存した始原生殖細胞形成機構とその進化について明らかにする。

研究代表者  金井克晃 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医解剖学・准教授 研究室
研究課題名  哺乳類の進化的に保存された精原幹細胞ニッチの分子基盤の解明
研究内容の概要 哺乳類の精巣内の精原幹/前駆細胞の安定供給部位として、直精細管領域内のセルトリ細胞のバルブ様の弁構造に見出し、セルトリバルブ(SV)ニッチと命名した。このSVニッチに特異的に発現する遺伝子発現プロファイルをもとに、SVニッチの分子基盤、機能とその生物学的な意義を解明する。

研究代表者  鈴木 敦 横浜国立大学工学研究院 ・准教授
研究課題名  始原生殖細胞における潜在的分化多能性の制御機構
研究内容の概要 始原生殖細胞は潜在的に多能性を保持する細胞であり、その多能性を制御する機構の破綻は精巣性テラトーマとして顕在化する。本研究においては、精巣性テラトーマを発症する遺伝子改変マウスを用いて、生殖細胞の多能性を制御する機構を明らかにすることを目的とする。

研究代表者  西島謙一 名古屋大学大学院工学研究科・准教授 研究室
研究課題名  トランスジェニック技術を用いたニワトリ始原生殖細胞形成機構の解析
研究内容の概要 鳥類生殖系列細胞の分化に関する研究は遅れており、様々なアプローチによる解析が必要です。本研究では私たちがこれまで開発してきたトランスジェニック技術を用いて、ニワトリ始原生殖細胞分化におけるマスターレギュレーターの解明を目指します。

研究代表者  林 利憲 鳥取大学医学部・准教授 研究室
研究課題名  精巣の新生をも可能にするイモリPGCの運命決定とその維持機構
研究内容の概要 イモリを始めとする有尾両生類では、PGCの運命は誘導により決定されると考えられているが詳細は不明である。また、成体雄イモリはPGC様の性質を持つ細胞から生殖幹細胞を含む精巣を新生できる。本研究では新規モデルのイベリアトゲイモリを用いて、有尾両生類におけるPGCの運命決定とその維持機構の解明を目指す。

研究代表者  嶋 雄一  川崎医科大学解剖学教室・准教授
研究課題名  精子形成を可能とする精巣間質再構築機構とその破綻
研究内容の概要 精巣では、基底膜の外側を間質細胞が取り囲んでおり、間質細胞が精子形成幹細胞の維持や精子の成熟に関与することが示唆されている。本研究では、マウス精巣間質細胞の細胞系譜を明らかにするとともに、各細胞の機能を詳細に解析することにより、間質細胞による精子形成の制御メカニズム解明を目指す。

研究代表者  石黒啓一郎 熊本大学発生医学研究所・独立准教授  研究室
研究課題名  体細胞型から減数分裂型の細胞周期調節への切替え機構 
研究内容の概要 生殖細胞は通常の体細胞で見られるものと同様の細胞周期の機構を巧みに転用しながらも、減数分裂仕様に大幅に特化した仕組みと特異的な染色体構造変換が与えられるようにプログラムされている。本研究は、高等動物における体細胞増殖から減数分裂への誘導および減数分裂を制御する細胞周期調節の分子機構の解明を目指す。

研究代表者  関 由行 関西学院大学理工学部生命医化学科・准教授  研究室
研究課題名  生殖細胞形成機構の動物種を超えた共通原理と種特異性
研究内容の概要 生殖細胞の形成様式には、PreformationとEpigenesisと呼ばれる2つの様式が存在し、Epigenesisが祖先型と考えられている。本研究では、Epigenesisで生殖細胞を形成するために必要な種を超えた共通原理(多能性細胞の成立・維持)と種特異性の解明を行う。  

研究代表者  加藤 譲 国立遺伝学研究所系統生物研究センター・助教 研究室
研究課題名  RNA結合タンパク質間の拮抗作用が介する原始卵胞の維持と活性化の制御機構
研究内容の概要 生殖幹細胞を持たないマウス卵巣において、継続的な卵子産生は長期に渡る原始卵胞の維持と逐次的な活性化のバランスの制御の上に成り立っています。本研究では、RNA結合タンパク質間の拮抗作用が介する遺伝子発現制御機構に焦点を当て、このバランスの制御機構の解明を目指します。

研究代表者  新美輝幸 基礎生物学研究所進化発生研究部門・教授 研究室
研究課題名  カイコSex-lethal による二型精子産生システムの制御機構の解明構
研究内容の概要 本研究では、鱗翅目昆虫に特徴的な配偶子産生制御として二型精子(有核精子と無核精子)形成に着目した。カイコを材料に二型精子形成における性決定遺伝子 Sex-lethal(Sxl)の新規機能の解析に焦点を絞り、配偶子産生の制御機構の分子基盤の解明を目指す。

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