イベント情報

ABiS イメージコンテスト 2018 グランプリ発表

「第41回日本分子生物学会年会」の学会企画としてABiSイメージコンテストを開催いたしました。
40点を超える応募をいただきました。いずれの作品も顕微鏡の世界の神秘さや精巧さが表現され素晴らしいものばかりでした。ご応募くださった皆様には心よりお礼申し上げます。
審査は非常に難航いたしましたが、協議に協議を重ね3点の作品をグランプリ作品に決定し、2018年11月28日 第41回日本分子生物学会年会の開催会場パシフィコ横浜にて表彰式を行いました。

■光学顕微鏡画像部門グランプリ

  鈴木 誠

(基礎生物学研究所形態形成研究部門・研究者)

タイトル:脳を形づくる細胞の中の微小管

発生段階15におけるアフリカツメガエル胚の神経板の横断切片像。蛍光免疫染色法によって微小管(疑似カラー)を可視化した。対比染色としてTO-PRO-3で細胞核を染色している(シアン)。脳や脊髄といった中枢神経系の個体発生における起源は、神経上皮細胞のシートが折り畳まれることで頭尾軸に沿って形成されるチューブ構造すなわち神経管に由来します。神経上皮シートが適切に折り畳まれるためには、細胞骨格の微小管が細胞内で活発に重合し細胞が細長くなることに寄与することが必要です。この画像では、細長くなった神経上皮細胞において微小管が細胞の長軸方向に沿って強く分布していることが分かる。

■電子顕微鏡画像部門グランプリ

  荒木 球沙

(国立感染症研究所・学生)

タイトル:マラリアの脅威

世界三大感染症のひつとであるマラリア原虫を媒介する蚊の頭部SEM画像です。
(Anopheles stephensi Female)

■動画部門グランプリ

  吉岡久美子

(京都大学ウイルス・再生医科学研究所・学生)

タイトル:未分節中胚葉の分離再凝集培養系における時計遺伝子Hes7の発現動態

Hes7遺伝子のプロモーター活性をモニターするpHes7-UbLucレポーターTgを持つマウス胎児の未分節中胚葉組織をピペッティングにより分散し、再度遠心により凝集させたのちフィブロネクチン上で培養した。この遺伝子は未分節中胚葉で2時間周期で発動が振動し、体節ができるタイミングを規定している。ここでは別々の胎児から取ったPSM細胞を凝集させることで、別々の振動位相にあった細胞が互いに同期し、自己組織化的なパターンを形成する様子を観察した。
観察に関して、細胞にはルシフェリンを含む培地を添加し、Olympus IX83光学系とAndor iKon-M CCDカメラを用いて発光を検出した。タイムラプス画像はImageJにてルックアップテーブルの色調を変更した。


候補に上りながらも、惜しくも受賞を逃した【入選作品】をご紹介いたします。

山本啓
(北海道大学総合化学院・学生)
タイトル:多点走査型2光子顕微鏡を用いた細胞質分裂過程の表層で生じる張力のイメージング

 

月本準
(徳島大学大学院・学生)
タイトル:ヒトノイラミニダーゼ1の細胞内結晶

 

高倉加奈子
(京都大学大学院・テクニカルスタッフ)
タイトル:味の蕾

中西秀之
(京都大学・研究者)
タイトル:ヒトiPS細胞の分化に伴うマイクロRNA活性の変化

 

江川遼
(名古屋大学・研究者)
タイトル:Forest of dendrites

 

岩野智
(理化学研究所・研究者)
タイトル:Fire Mice


ABiS イメージコンテスト 2018 開催要項


 1.   応募資格は、横浜で開催される「第41回日本分子生物学会」の参加者です。

応募者は、応募する画像や動画に対して責任をもっていただきます。共同研究などで、画像や動画を撮影した方が異なる場合は、投稿に対して撮影者の承諾をとっていただくと共に、その情報も応募フォームにご記入下さい。

 2.   締め切りは2018年10月24日(水) 11月1日(木)です。

 3.   本コンテストには、「光学顕微鏡画像部門(細胞や組織など)」、「電子顕微鏡画像部門(細胞や組織、器官など)」、「動画部門」の3つのカテゴリーがあり、それぞれのカテゴリー毎に受賞者を決定します。


 4.   応募者はそれぞれのカテゴリーに対して最大3つまで投稿可能です。画像や動画のファイル名には、カテゴリー名(光学顕微鏡画像はlig、電子顕微鏡画像はele、動画はvid)と氏名を含めてください。

例:岡崎太郎さんが光学顕微鏡画像を送る場合は lig_taro_okazaki.tiff

(複数の作品を投稿する人は1作品毎に応募フォームへの入力が必要です。また、ファイルが識別できるようにファイル名の末尾に番号などを付してください。)

 5.   それぞれの画像、動画について下記の情報を応募フォーム から入力して下さい。受け付け後、2~3日以内に画像(動画)のアップロード先URLを記載したメールをお送りいたします。ファイルサイズは2GBまでアップロード可能です。



6.   画像ファイル規定:

a. ファイルはRGBモードのTIFF形式

b. 可能限り高品質なもの

c. 解像度は300 dpi以上


 7.   動画ファイル規定:

a. ファイルはmp4かmov形式で高品質なもの

b. 30秒以内

c. 音声情報は含めない

d. 文字画像情報などを埋め込まない


 8.   オリジナルの画像や動画だけでなく、加工したもの(オリジナルの一部を切り出したものや、早送りの動画など)も受付ます。
ただし、すでに出版済で著作権が出版社に帰属する素材と同一のものは除きます

 9.   投稿された画像や動画は、必要に応じてABiSが加工してABiS活動の宣伝などに使用させていただきます。

10.   画像と動画は、ABiS総括班メンバーがビジュアル性、情報性、斬新さを考慮して受賞候補を決定します。

11.   各カテゴリーの受賞者は、11月20日(火)までにメールでご連絡します。受賞者は、横浜で開催される第41回日本分子生物学会の受賞式(11月28日(水)11:40-12:30 第8会場)に参加していただきます。

12.   コンテストの結果は、ABiSのウェブサイト、メーリングリストやその他媒体にて公表させていただきます。

13.   投稿された画像や動画は、応募者に事前の承諾なしにABiSが使用させていただきます。画像や動画はコンテスト後も非営利なABiSの宣伝活動のために、加工して使用させていただくことがあります。その際には謝辞を付けさせていただきます。

14.   画像や動画の投稿については、上記ルールを承諾したものとみなします。

ご不明な点は、abis-office@nips.ac.jpまでご連絡下さい。

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