稲葉 一男

稲葉 一男INABA KAZUO

筑波大学 下田臨海実験センター・教授

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稲葉 一男 INABA KAZUO

生命原理の解明や進化の研究において、海産生物は重要な役割を果たしてきました。しかし、海産生物研究にはそれらの採集、飼育維持、ハンドリングなど、ライフサイエンスに用いられるモデル生物にはない困難が伴います。本支援では、海産生物の生殖や発生、行動、生態など、多岐にわたる海産生物の研究に重要な細胞運動や細胞行動(特に高速運動)の光学顕微鏡観察とイメージングの支援を行います。特に、研究室が臨海施設にある利点を生かし、研究材料の採集、飼育から、生物試料のハンドリングを含めた、海産生物のイメージングを全般的に支援します。具体的には、繊毛の高速運動記録と解析、精子・遊走子・幼生・原生生物・プランクトンの行動解析、細胞カルシウムなどのイメージング、超解像細胞骨格解析などが主な支援内容です。それ以外の内容でもご相談に応じます。

 

海産生物の採集

研究調査船を利用したプランクトンや魚類、底生生物の採集、徒手による磯生物採集、潜水による特定底生生物の採集など、入手困難な生物も含め、広く生物採集の支援を行います。

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研究用生物の飼育・維持システムの提供

天然海水を用いた屋外飼育大型水槽、濾過海水を用いた室内恒温循環水槽、微細藻類や無脊椎動物の幼生の飼育・維持、及び、海産生物の配偶子や胚のハンドリングなど、研究をスタートするために必要なシステムを提供します。

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細胞運動・細胞行動の追尾解析システム

精子やプランクトン、無脊椎動物胚など、高速で運動する細胞を追尾し、行動パターンを解析します。また、重力や光、化学物質に対する細胞応答の解析や、運動装置である鞭毛や繊毛の波形解析を行います。超解像顕微鏡を用いた細胞骨格等のタンパク質の局在解析システムも提供します。

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海産生物の細胞解析例(1)

(左)ホヤ精子の波形変化に伴う細胞内カルシウム動態の解析、(中央)パプト藻類の収縮装置(ハプトネマ)の超高速コイリング反応の記録、(右)単細胞緑藻類クラミドモナスの光応答反応。

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海産生物の細胞解析例(2)

(左)ホヤ精子の遊泳軌跡解析、(中央)ウニ幼生の行動パターンの解析、(右)クシクラゲ櫛板を構成する細胞骨格架橋タンパク質の超解像顕微鏡による可視化。

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