深澤 有吾

凍結割断レプリカ免疫標識法(SDS-digested Freeze-fracture Replica Labeling: SDS-FRL)を用いた膜分子の局在解析を中心に、生体分子の発現分布と超微細形態の解析支援を行ないます。SDS-FRLは、標的膜分子を裏打ちタンパク質の影響を受けずに高感度に検出できる点で既存の免疫電子顕微鏡法(プレエンベディング法やポストエンベディング法)より優れており、膜分子の2次元的な配置情報を定量的に取得できる点が特色です。解析対象となる膜分子としては、膜貫通ドメインを持つタンパク質の他、脂質修飾を受けるタンパク質や膜脂質自体も解析可能です。この他、高圧急速凍結法による試料作製やプレエンベディング法による膜分子以外の分子局在解析と免疫標識分布の3次元解析、さらにオルガネラなどの超微形態解析についても支援します。

 

SDS-FRLを用いた膜分子の局在解析の一例

標識(画像中の黒点)の数や空間配置の解析により、標的分子の細胞膜上の二次元的な分布様式や発現密度、他の分子との共局在関係をナノスケールの空間分解能で定量的に評価できます。

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包埋前(pre-embedding)免疫電子顕微鏡法による分子局在解析の一例(画像中の黒点が免疫標識)

膜分子に限らず可溶性分子の分布も可視化でき、各種オルガネラとの関係も評価できます。

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微細構造の三次元再構成解析の一例:シナプス終末と樹状突起スパイン

連続超薄切片画像から、解析対象細胞のオルガネラや分子標識の分布を三次元的に可視化して解析できます。

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