小池 正人

小池 正人KOIKE MASATO

順天堂大学 大学院医学研究科・教授

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小池 正人 KOIKE MASATO

化学固定後の組織、細胞、細胞分画を用いた免疫電子顕微鏡法の支援を行います。免疫電子顕微鏡法は包埋前免疫電顕法、包埋後免疫電顕法、凍結超薄切片法(徳安法)に大別でき、私どもの研究室では凍結超薄切片法(徳安法) 、ナノゴールドないしHRP標識の二次抗体を用いた包埋前免疫電顕法をルーチンとしております。依頼者の研究内容に応じて最適な方法を決定したいと考えております。さらに、培養細胞を用いた光顕・電顕相関観察法(CLEM)の支援も可能です。試料の化学固定は依頼者の研究室で行っていただきます。免疫電子顕微鏡の支援にあたりましては、光学顕微鏡レベルの解析結果を含む一次抗体の特異性についての情報を提供できることを条件とさせていただきます。

 

ヒトヘルペスウイルス6感染細胞におけるCD63の局在(凍結超薄切片法(徳安法))(Mori and Koike et al., Traffic 2008)

A. 感染細胞ではCD63陽性の小胞やウイルス粒子(V)を含むmultivesicular body(アスタリスク)が蓄積します。B. このような小胞やウイルス粒子はエクソソームの経路で細胞外に放出されます。C. 培養上清由来のエクソソーム分画のホールマウント標本の免疫電顕。エクソソーム(矢頭)とウイルス粒子にCD63が局在します。

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CLEMs (on sections)を用いた脳内の類でんぷん小体における凝集体のマーカーp62の局在(Tsuiji et al., Sci Rep 2017; ABiSでの支援課題)

A. 加齢とともに脳内に出現する類でんぷん小体の透過電子顕微鏡像。B. CLEMs (on sections)の流れについての模式図。 C. 加齢マウスの海馬の凍結準超薄切片を用いた蛍光免疫組織化学。矢頭はp62陽性の類デンプン小体。D. Cの陽性部位の凍結超薄切片法(徳安法)による免疫電顕。番地付きグリッド上のAlexa488陽性部位(矢頭)を頼りに目的の部位を見出しました。

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機能不全ミトコンドリアを細胞外へ放出する現象の発見(Choong et al., Autophagy 2021; ABiSでの支援課題)

ミトコンドリアを蛍光(mCherry)標識した細胞を用いた光顕・電験相関観察法(CLEM)(B)により、細胞外にミトコンドリアが放出されていることを明らかにました。さらに培養上清から得た分画にミトコンドリアマーカー(Tom20)(Ci)ないしmCherry (Cii)陽性構造物を含むことを凍結超薄切片法(徳安法)により明らかにました。

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E17.5マウスの脳室周囲の細胞におけるリソソームマーカーlamp-1の局在(Yuizumi et al., Stem Cells 2021; ABiSでの支援課題)

ナノゴールド標識の二次抗体を用いた包埋前免疫電顕法を行いました。

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健常者TH-GFP iPS細胞由来GFP陽性ドパミン細胞とGFP陰性神経細胞の光顕・電験相関観察法(CLEM)による比較(Yokota et al., Mol Brain 2021)

GFP陽性ドパミン細胞におけるミトコンドリアの形態的・機能的な違いを見出しました。

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