山崎 美和子

げっ歯類の神経系試料を用いた微細構造と分子局在の解析支援を行います。(1)通常電顕解析(遺伝子改変動物の表現型解析や、Array Tomographyを用いた連続電顕解析や三次元立体再構築)、(2)免疫電顕解析(分子に応じた包埋前免疫電顕や包埋後免疫電顕)を行います。また、(3)免疫電顕解析の基礎データとして重要な遺伝子や分子発現について、多重蛍光 in situ ハイブリダイゼーションや蛍光抗体法による光学顕微鏡解析を行います。特にシナプス分子の検出に適したグリオキサール固定サンプルや、レジン包埋試料の超薄切片(<100 nm)を用いることで、高感度かつ高分解能での発現評価が可能です。さらに光-電子相関顕微鏡法(CLEM)により、蛍光を発する構造や分子局在の可視化も行います。
神経標識とArray Tomographyを用いた三次元立体再構築
Alexa488を用いて標識した登上線維(緑)とそれ以外の線維(水色)によるプルキンエ細胞の支配領域やシナプス構造についてArray Tomographyを用いた連続電顕法による立体再構築像です(データは一部改変; Nitta, Yamasaki et al., J Neurosci, 2025)。

超薄切片(~90 nm厚さ)を用いた包埋後免疫電顕
マウス小脳サンプルから作成したLR Gold包埋試料を用いたStromal interaction molecule 1 (STIM1, 5nm)と筋小胞体カルシウム ATPase (SERCA2; 10 nm)の二重免疫電顕像です。樹状突起細胞膜直下の小胞体(ER)における共局在を示しています(データは一部改変; Nomura, Yamasaki et al., J Neurosci, 2025)。

超薄切片(~100 nm厚さ)を用いた蛍光免疫染色
マウス海馬歯状回顆粒細胞層におけるVGluT2(マゼンタ)とVIAAT(緑)二重染色像です。VGluT2/VIAAT二重陽性の終末はグルタミン酸とGABAを共放出していると考えられます(データは一部改変; Hirai et al., eLife, 2024; ABiSでの支援課題)。

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