ショウジョウバエ転写因子Ci(Cubitus interruptus)と動物細胞ホモログGLI(Glioblastoma)は、ヘッジホグシグナル伝達経路で機能し、形態形成を制御する。また、GLIはヒトの種々のタイプのがんの発症にも関与する。私達は、Ciの核内移行を制御する因子を同定し、そのショウジョウバエ変異体分離した。この因子によるCi/GLIの制御について、以下の点を明らかにしたい。
1)Ciの核内移行制御が、形態形成において果たす役割
2)Ciの核内移行制御の分子メカニズム
3)この因子による他の転写因子の制御の可能性
また私達は、転写因子Mybについて長らく研究しているが、最近Mybファミリーメンバーの一つであるB-Mybが、細胞周期に伴い、ダイナミックにその局在を変化させることを見出している。Mybは未分化造血系細胞の増殖制御に関与し、白血病発症とも関連している。さらに私達は、ショウジジョウバエmyb変異体を幾つか分離し、Mybの核内局在変化の生理的役割を解析できる材料を得ている。Mybの核内ダイナミクスの制御について、以下の点を明らかにしたい。
1)Mybの核内局在変化の生理的役割
2)Mybの核内局在変化の分子メカニズム |