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メダカを用いた配偶者選択行動の神経基盤解析

多くの動物種において、メスは適応度を上げるため、より良い形質を持つオスを選択します。これはダーウィンによって提唱された「配偶者選択行動」という行動で、形態進化の強い駆動力となると考えられています。例えば、グッピーのメスは尾鰭に橙色の斑点を多く持つオスを選り好むため、グッピーでは近縁種と比較し尾鰭の形態が大きく進化したと考えられています。このような視覚に依存した配偶者選択行動は行動学的知見が多い一方で、モデル動物を用いた実証的研究は極めて少なく、神経・分子基盤はほとんど明らかになっていません。そこで私達は、モデル動物のメダカに着目して、その分子・神経基盤の探索を行ってきました。メダカは遺伝学的手法が利用可能なだけでなく、性周期がわずか1日なため、毎日配偶行動の解析が可能な理想的なモデル動物です。本研究ではメダカのメスの配偶相手の好みを検定する新規な行動アッセイ系を確立し、「配偶者選択行動」に必要な遺伝子と神経細胞を検索、同定してきました。

参考:http://researchmap.jp/teru1202/