トレーニング情報
第12回(2019年度 第2回)ABiS電子顕微鏡トレーニング
「クライオ試料作製・観察 ~クライオSEMによる含水試料の観察~」
開催日程:2020年(令和二年)1月14日(火)~16日(木)
開催場所:兵庫県立大学 播磨理学キャンパス 研究2期棟
〒678-1205 兵庫県赤穂郡上郡町光都3-1-2
※JR山陽線/山陽新幹線・相生駅南口よりウエスト神姫バス「SPring-8」行きのバスに乗車、
「県立大理学部」(約25分)にて下車、徒歩3分。
※バス時刻表
http://www.spring8.or.jp/ja/about_us/access/bus_schedule
開催目的
本トレーニングは、試料の凍結から始まるクライオSEMの実践的なトレーニングを行います。クライオSEMは、生体組織や培養細胞などの生物系試料ばかりでなく、乳製品をはじめとしたエマルション、インクをはじめとしたスラリー、水や有機溶媒を主要構成成分とする液体試料、およびゲル状試料に関して、化学固定をすることなく、流動性のある試料を非晶質凍結させることにより、液体を含んだままの状態の微細構造を、電子線ダメージを抑えた状態で観察できる非常に有用な手法です。また、化学固定や脱水、樹脂包埋、乾燥などのコンベショナルな試料調製過程で失われてしまう様々な可溶性物質を保存したまま、ネイティブに近い試料の観察をすることが可能です。バイオ系からマテリアル系まで、非常に幅広い分野において液体を含む試料の微細構造観察に関して、今後の発展が大いに期待されています。
今回は、①高圧凍結、②凍結割断、③凍結切削(面出し)、④クライオ・コーティング、および⑤クライオSEM観察を、SEMのためのクライオトランスファーシステム(VCTシステム)でリンクさせた装置システムの実習を行います。また、本トレーニング/ワークショップは、クライオSEMを中心として行っています。ただし、参加を希望される方から、クライオSEMに加えて常温SEMに関わるトレーニングの希望があれば、対応を検討いたします。
なお、参加者の持込試料について、トレーニングの最終日(1月16日)にプレリミナリーな観察でよければ対応が可能な場合があります。持込試料を希望する場合は、トレーニングに申し込みをする際に、備考欄に持ち込み試料について記載して下さい。
トレーニング内容
高圧凍結、凍結割断、凍結切削、クライオ・コーティング、クライオSEM観察
講師
宮澤淳夫・西野有里(兵庫県立大学大学院生命理学研究科)
伊藤喜子・石原あゆみ・田中晋太郎(ライカマイクロシステムズ(株))
受講対象
・クライオSEM観察や試料の凍結技法に興味をお持ちの方
・研究・開発・評価などのお仕事で電子顕微鏡をお使いの方
主催
新学術領域研究「学術研究支援基盤形成」先端バイオイメージング支援プラットフォーム
兵庫県立大学 大学院生命理学研究科
ライカマイクロシステムズ(株)
日本顕微鏡学会 生体解析分科会
認定NPO法人綜合画像研究支援(IIRS)
定員
10名 (科研費採択者または関係者5名程度、それ以外5名程度)
参加費
30,000円(日本顕微鏡学会またはIIRS正会員)
40,000円(上記、正会員以外の方(賛助会員も含む)))
※トレーニング会場にて、現金でお支払いください(領収書をお渡しいたします)
※学生・ポスドクなどの若手研究者で、指導教員から公費援助が得られないなど、経費負担が困難な場合は参加費の免除を希望できます。その場合、参加費免除希望の旨を、Webサイト申込時に備考欄にご記載下さい。
申込締切
2020年1月10日(金)
申込方法
下記、Webサイトより必要事項をご記入の上、お申し込みください。
https://xlab.leica-microsystems.com/workshop/abis_jan2020/
※本トレーニングへの申込時には役職の明記をお願いします。学生の場合は役職欄に学年の記載をお願いします。お申し込みの際には備考欄に下記についてご記入をお願いします。
・科研費採択情報(種目、課題名、研究期間、研究代表者)。
・ご自身が科研費に採択されていないポスドク・大学院生等は、指導教員の科研費採択
情報。
その他
※トレーニングは3日間のコースとなっていますが、ご都合により1日間または2日間の参加でも構いません。その場合、備考欄に参加日を明記して下さい。
※定員になり次第、締め切りとなりますのでご了承ください。
※トレーニングの様子を撮影することがございます。予めご了承ください。