オーガナイザー:
重信 秀治(基礎生物学研究所・生物機能解析センター・特任准教授)
講師:
重信 秀治(同上)
佐藤 昌直(基礎生物学研究所・発生遺伝学研究部門・助教)
内山 郁夫(基礎生物学研究所・生物機能解析センター・助教)
山口 勝司(基礎生物学研究所・生物機能解析センター・技術職員)
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重信 秀治 特任准教授 |
佐藤 昌直 助教 |
内山 郁夫 助教 |
山口 勝司 技術職員 |
コース概要:
基礎生物学研究所は、2013年3月14日〜15日の日程でゲノムインフォマティクス・トレーニングコース「トランスクリプトームデータ解析入門」を開催します。生物情報学を必ずしも専門としない生物研究者が、次世代シークエンサー(RNA-seq)やマイクロアレイ(遺伝子発現アレイ)から得られる網羅的な遺伝子発現データを解析し生物学的な情報を抽出するための、基礎的技術と考え方を身に付けることを目的としたコースです。講義とコンピュー タを用いた演習を組み合わせて行います。
プログラム:
※スケジュールは変更の可能性があります。
3月14日(木)
9:30 - 受付開始
10:00 - 10:45 トランスクリプトームデータ解析概論
10:45 - 12:15 統計学入門
(Lunch:食堂)
13:15 - 14:45 R入門
15:00 - 16:30 RNA-seqの解析パイプライン
16:45 - 18:15 次世代シークエンサー基本フォーマットと基本ツール
18:30 - 懇親会
3月15日(金)
9:00 - 11:00 発現データ解析 I: 発現変動解析
11:15 - 12:15 発現データ解析 II: 多変量解析
(Lunch:食堂)
13:15 - 14:15 発現データ解析 II: 多変量解析
14:30 - 16:30 実践演習
16:30 - 17:00 まとめ
場所:
基礎生物学研究所 明大寺地区 (アクセスの詳細はこちらをご覧ください)
受講対象者:
トランスクリプトーム実験を行っている、もしくは行おうとしている研究者。次世代シークエンサーのRNA-seqデータ解析を想定していますが、コース内容のほとんどはマイクロアレイのデータ解析にも適応可能です。言い換えれば、プラットフォームによらない「基礎力」を身に付けることを目標にしています。本トレーニングコースは、バイオインフォマティクス専門家の養成コースではなく、いわゆる”wet”研究者がどのようにインフォマティクス を自分の研究課題に援用するかを学ぶことを目指しています。特に前提知識は必要としませんが、多少の予習をお願いする場合があります。
講習・実習内容:
トランスクリプトームデータ解析概論:次世代DNAシークエンサーやマイクロアレイを用いたトランスクリプトーム研究を概観し、そのデータ解析手法の現状 と問題点を概説する。そして、これらのデータ解析のために、われわれ生物学者は何を学ばなければいけないか、を提案する。
統計学入門:トランスクリプトームデータを定量的に解析するためには、統計学的な考え方、それに基づいた実験デザイン法を身に付けることが必須である。基本的な統計量、検定の仕組みを解説し、実験を組み立てる上で重要な統計学のエッセンスを学ぶ。
R入門:種々の統計解析をサポートしたプログラミング言語Rの初歩を習得する。トランスクリプトーム解析でよく使われる手法を重点的に学ぶ。
RNA-seqの解析パイプライン:次世代シークエンサーから得られるシークエンスデータを発現データにまで変換するパイプラインを理解する。リファレンスゲノムへのマッピングと、遺伝子モデルに基づいたカウントの方法の実際を学ぶ。ゲノムリファレンスのないde novo RNA-seqも紹介する。
次世代シークエンサーの基本フォーマットと基本ツール:次世代シークエンシングデータのマッピングデータはSAM/BAMと呼ばれる業界標準フォーマットで保 存される。RNA-seqのマッピングデータを最大限に活用するために、SAM/BAMファイルの操作法や可視化法を学ぶ。samtoolsとIGVとい うソフトウェアを紹介する。
発現データ解析 I:発現変動のある遺伝子を同定することはトランスクリプトーム解析の主要な目的である。Normalizationとdifferential expression analysisの原理と解析法について学ぶ。
発現データ解析 II:トランスクリプトームのような大規模データから特徴を抽出し、人間が見て仮説を立てられるようにするための概念・方法を学ぶ。トランスクリプトームデータなど網羅的解析は観測点が多く、次元が高いため、人間には直感的に理解しにくい。多変量解析はそのような大規模データに存在する特徴を抽出して、可視化可能な低い次元のデータに縮約し、実験者によるデータの解釈を促す手法である。多変量解析の代表的なものの原理と解析法の実際について学ぶ。
実践演習:実データを使って実戦的な演習を行う。演習にはMacOSXを利用する。マシンは基生研が用意する。
前回の様子



受講申し込み方法: ※募集は終了しました
受講料:無料(懇親会費4,000円程度を別途集金予定)
申し込み〆切:2013年2月11日
募集定員:12名
応募者多数の場合には選考になります。受講の可否は2月18日(月)までにメールにてお知らせします。
実習受講希望者は、下記より応募して下さい。
応募登録フォーム
その他:
使用パソコンについて
今回のコースでは、研究所で用意したパソコンを用いて実習を行います。よって、パソコンの持参は必要ありません。
宿泊について
近隣のホテルを各自確保をお願いします。
近隣のホテル情報はこちら (三島ロッジは対象外です)
お問い合わせ:
自然科学研究機構 基礎生物学研究所
生物機能情報分析室
E-mail : training11@nibb.ac.jp