
北沢 美帆/Miho Kitazawa
大阪大学 全学教育推進機構 講師
研究分担者:サフィエ・エスラ・サルペル(理研BDR 基礎科学特別研究員)
堀部 和也(理研BDR 基礎科学特別研究員)
多細胞藻類にみられる形態の柔軟性を発生から解き明かす
陸上植物と同様に岩などの基質に固着して生育する多細胞藻類は、水質や水流の強さ、水深といった環境に応じて柔軟に形を変えることが知られています。一方で、同じ場所・発生ステージであっても形が違う例も多くみられ、確率的なゆらぎの存在が示唆されます。本研究班では、海洋酸性化との関係で急速に注目を集めている紅藻サンゴモ類を用い、環境とマクロな形態、形の多様性と細胞配向の変化の関係について定量的解析を行います。さらに、細胞の配向に基づいた数理モデルを構築し、確率性と環境による可塑性の二つの視点から形の柔軟性の理解を深めます。
