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主な研究内容 |
総分子量66Mda、500-1000のポリペプチド鎖から成る核膜孔複合体が二層の脂質2重膜に組み込まれる間期核の核膜孔複合体形成機構については情報が乏しく、そのメカニズムは不明である。様々な蛍光プローブで標識した複数の核膜孔複合体構成因子(異なるサブコンプレックス各々を代表する構成因子)を安定に発現させた細胞を用い、Photo
conversion、FLIP、FRAPなどの生細胞イメージングの手法を取り入れながら、複合体の動態と形成過程を可視化することにより下記の点について調べる。
1)核膜孔複合体は核膜上のどこに形成されるのか? 2)核膜孔複合体構成因子はどこから供給されるのか? 3)核膜孔複合体は細胞周期のいつ形成されるのか? これらの解析を通し、<核膜孔複合体は核膜上の特定の場に形成されるのか>、<前駆体構造が存在するのか>、<複合体形成が細胞周期進行シグナルにより制御を受けるのか>といった基本的な問題を明らかにする。得られた知見を踏まえ、無細胞核構築系などを利用した生化学的解析を加えながら、核膜孔複合体形成の分子メカニズム、核膜孔複合体と核内構造を繋ぐ因子の実体や複合体と連動して変化する核の構造と機能について調べる。また、細胞分化や細胞老化、細胞極性との関連について検討し、細胞機能に即した細胞核構築の問題にも踏み込みたい。 |
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研究室メンバー |
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最近の研究成果 |
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