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FA架橋によるヒストンH3及びH4テール依存的クロモネマファイバー構造の検出 |
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独立行政法人理化学研究所・タンパク質構造研究チーム 須賀則之 平成17−18年度 |
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これまでに検出方法がないヌクレオソームよりも高次のin vivoクロマチン構造、クロモネマファイバー構造、をFA架橋とマイクロコッカルヌクレアーゼ(MNase)を組み合わせることにより検出できる可能性を示唆した。
ヌクレオソームが12個連なった再構成クロマチンファイバーは、マグネシウム濃度依存的に、ファイバー内で凝縮し、また、ファイバー間で重合する。この再構成クロマチンのファイバー間の重合は、in vivoのクロマチン高次構造に類似すると考えられる。我々は、この再構成クロマチンを重合し、FA架橋すると、MNaseアクセス度が低下することを見出した。一方、重合していない再構成クロマチンでは、このMNaseアクセス度の低下は、みられなかった。すなわち、in vitroにおいて、FAに依存したMNaseアクセス度を調べることにより、重合クロマチン構造を検出可能である事が示された。
そこで、この方法が細胞内のクロモネマファイバー構造を検出できるか検討した。細胞内のクロマチンもまた、FA架橋によりMNaseのアクセス度が低下した。このアクセス度の低下は、H3及びH4ヒストンテールに依存し、これらヒストンテールによるクロモネマファイバー構造を反映していることを示唆した。

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表論文リスト:
- Sunada, R., Gorzer, I., Oma. Y., Yoshida, T., Suka, N., Wintersberger, U., and Harata, M. Yeast 22: 753-768 (2005)
- Suka, N., Nakashima, E., Shinmyozu, K., Hidaka, M., and Jingami, H. Nuc. Acids Res. 34: 3555-3567 (2006)
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