《 基礎生物学研究所要覧 》

技術課

　技術課は所長に直属した技術者の組織で，研究所における研究活動を専門技術を通 して支援している。全ての技官は技術課に所属しているが，日常は研究施設又は研究部門へ配属されて技術支援業務を行っている。

　研究施設においては，各種分析機器の保守・管理及び測定，ラジオアイソトープ施設の管理，大型スペプトログラフやコンピュータネットワークの維持管理，実験動物・植物の飼育や栽培，及び細胞・組織の培養等を行っている。また，研究部門においては，研究者のもとで種々の実験の補助，実験材料の調製，蛋白質等の精製及び分析，遺伝子の解析，形質転換生物の作成等を行い，幅広い，高度な技術を通 して研究を支援している。また，研究所共通の機器や室の保守・管理等の研究支援も行っている。

　技術課は，業務を円滑にすすめ，技術の向上を図るために下記の活動を行っている。

1. ミーティング：毎週月曜日に教授会議，各種委員会等の報告，並びに日常業務の連絡，技術的な情報交換を行っている。
   
   
2. 課内セミナー：各自の日常業務に関わる技術についてまとめ，発表し，情報交換を行うことにより相互の技術交流を深めると共に，知識の向上に努めている。
   
   
3. 課内研修：専門技術の幅を広げるため，新しい技術の取得を目的に，各種機器の操作法や，実験技術の実習等を企画し行う。また，各種業務を遂行する上で必要な安全教育を行う。
   
   
4. 生物学技術研究会：他の大学や研究機関の生物学に携わっている技術者との技術の交流や情報交換を目的に生物学技術研究会を開催し，技術の向上に努めている。　

　平成13年度は昨年に引き続き，当研究所技術課主催の「第13回生物学技術研究会」と，隣接の生理学研究所技術課主催の「第24回生理学技術研究会」とを平成14年2月21日〜22日に合同開催した。この方式は，年々両研究会参加者から生物系の共通 分野で一層幅広く交流することができたということで好評である。今年度は，全国31機関48部局から150名の参加があり，例年にもまして活発な技術交流が行われた。この研究会の報告は「生物学技術研究会報告第13号」と「第24回生理学技術研究会報告」の合併号として出版される予定である。

　また，5年前より全国の生物学系技官の情報交換の場としてメーリングリスト「bio-tech@nibb.ac.jp」を開設し技官の日常業務における技術情報交換を呼びかけている。

技術課職員集合写真