《 基礎生物学研究所要覧 》研究体制の概要 |
各研究部門における研究 |
しかしながら,ヒトゲノムの解読をみられるような昨今の新しい展開に伴って,生物学はいわば新しい統合時代を迎えつつあるといえる。例えば,形質転換生物の利用やDNA・タンパク質のデータベースの活用などによって,それぞれの取り扱う現象,実験システムの違いにもかかわらず,アプローチの仕方には共通 点が多いのが現状である。また遺伝子のシーケンスから,遺伝子産物の働き,さらにはそれらの統合としての生物現象の理解へと道が拓かれつつある。このような状況のもとにおいても,生物学に新しい視点を加える発見や理解の方法の創造においては,従来と変わるところのない研究姿勢を堅持しながら,新しい生物学の樹立に貢献しつつある。
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共同研究等 |
研究所の教授又は助教授と共同して行う共同事業で,グループ間で行うグループ共同研究と各研究者個人間で行う個別共同研究がある。
基礎生物学及びその関連分野での緊急かつ重要なプロジェクトについて現状分析を行うと共に,将来の具体的研究計画を討議し,研究推進のための国内及び国際的研究体制確立に寄与する。
研究所の大型スペクトログラフ,形質統御実験施設,環境耐性植物実験室を用いる特定実験計画に基づく実験・研究であり,大型スペクトログラフは昭和56年度から開始し,形質統御実験施設は平成2年度から試行し,平成7年度から本格的に実施している。また平成7年度からは環境耐性植物共同利用実験が実施されている。
研究所の施設は個別に利用できる。 上記の共同研究(グループ共同研究,個別共同研究)及び研究会並びに,共同利用実験,施設利用は年1回,研究課題を公募している。
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基礎生物学研究所コンファレンス |
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総合研究大学院大学 |
同大学は,学部を持たない大学院だけの大学である。大学院の課程は現在のところ後期3年の博士課程で,平成元年度から学生を受け入れており,また平成3年度から理学博士の学位取得者をだしている。
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大学院教育協力 |
近年における,研究所の研究活動への大学院学生の参画の重要性に鑑み,平成9年度からは当該大学院学生を「特別共同利用研究員」として受け入れ,併せて研究指導を行い大学院教育の協力を行うこととした。
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