FACILITY

Facilities for Plant Cultivation

栽培設備


安定した栽培環境を目指して
 

ゲノムを簡単に読める時代になり、いわゆるモデル植物以外の植物の栽培も増えてきました。
様々な植物に対応できるよう、屋内屋外を問わず色々な種類の温室・インキュベーターを維持管理しています。
安定的に運用できるよう、温度監視装置”おんどとり”を用いた遠隔監視で大切なサンプルを24時間365日見守っています。


  • 植物栽培室

    植物によって最適な生育環境は異なります。また、実験には多くのサンプルが必要になるため1部屋単位で温度をコントロールし、必要に応じて光条件(照明)も制御しています。屋外にはガラス温室も整備されています。
  • インキュベーター

    小回りの利く装置で、複数の条件で栽培したい、あるいは他とちょっと違う条件で少量育てたい場合などに対応できるよう、小型~大型まで各種サイズのインキュベーターを70台ほど維持管理しています。
  • 多波長LED栽培棚

    様々な波長(単波長あるいは3原色)のLEDを装備しています。同時にいろいろな光に対する反応を調べることが可能です。光源部だけを取り外して別の装置内で使用することも可能です。

    

Instruments

測定機器

 
植物栽培以外のサポートの充実に向けて

今までの活動は主に栽培設備の維持管理に重きを置いていたのですが、近年は光を測るあるいはDNA量を測るといった装置を整備する機会に恵まれました。
それらの装置が安定的動作するよう維持管理し、また初めての方にもデータ取りがうまくできるようサポートしています。
今後も日々進化する技術に合わせて新しい装置を導入し、植物研究者に限らず所内外の様々な対象を扱う研究者に向けて、より充実したサポートができるよう努力を続けていきます。
以下に現在利用可能な装置の一部を紹介ます。
 
  • プロイディアナライザー

    核1個に含まれるDNAの量を簡易にかつ迅速に測定することが可能です。2種類の蛍光色素(DAPIとPI)の測定が可能で、実験の内容で使分けています。ゲノムサイズの推定や同種間でのDNA含量の比較などに使い分けています。
  • in situ ハイブリシステム

    in situ ハイブリハイブリダイゼーションの一部の工程を自動で行う装置です。大量のサンプルを処理する際に威力を発揮します。現在はスライドガラス専用ですが、ホールマウントのオプションも搭載可能です。
  • ハイパースペクトルカメラ

    波長ごとに分解した画像を取得できるカメラです。人の目とは違う画像が取得でき、用途は無限大です。

    

HISTORY

沿革
1977年

基礎生物学研究所 創設

1979年

培養育成施設・人口気象室 設置

1982年

実験圃場・下等真核細胞培養室 設置

2003年

形質転換植物実験施設 設置

2010年

モデル生物研究センターが設置され、センター内に人口気象室等の植物関連施設を整理統合しモデル植物研究支援室が発足した。

2022年

基礎生物学研究所に新たに超階層生物学研究センターが設立され当施設も所属することとなり、名称もモデル生物研究支援室・モデル植物研究支援施設に変更となった。

   

ACCESS

アクセス

自然科学研究機構 基礎生物学研究所
超階層生物学センター モデル生物研究支援室
モデル植物研究支援施設

〒444-8585
愛知県岡崎市明大寺町西郷中38
管理室:形質統御棟G102室
 
電車でお越しの方へ
名鉄東岡崎駅 南口  徒歩7分