アサリの模様と同じ形の植物を探せ!

アサリの貝殻模様は実に多様です。模様は貝の縁辺部における外套膜と貝殻の間を満たす液体の化学反応を通じて刻々と形成されると考えられており、模様はその形成履歴を物語るタイムレコードとなっています。一方、植物は茎頂の分裂組織(メリステム)の働きによって成長し、個体の形から成長の履歴をたどることができます。本実習では、まず蒲郡の竹島海岸に出かけ、多様な模様のアサリと多様な形の植物を採集します。次にそれぞれのサンプルを持ち帰り、模様や形がどのように形成されてきたかについて学びます。アサリと植物の両者に共通して見られるパターンを見つけることにより、多様性が生み出される仕組みを探ります。