文部科学省科学研究費特定領域研究「性分化機構の解明」 *

研究成果

吉田 松生 YOSHIDA, Shosei
京都大学 医学系研
研究項目A01 「性分化の分子基盤の解析」
研究課題 生殖戦略の性分化を支えるほ乳類精細管の周期的機能変化のメカニズム

A Vasculature-Associated Niche for Undifferentiated Spermatogonia in the Mouse Testis. S Yoshida, M Sukeno, Y Nabeshima Science (2007) Published Online September 6, 2007 DOI: 10.1126/science.1144885

研究内容概説 - ほ乳類精巣は精細管構造を持つ事によって、常に新鮮な精子を作り続けることができる。これが、雌雄の役割分担が特殊化し、かつ種によって多様化した生殖・育児戦略を支えている。本研究ではマウス精子形成の幹/前駆細胞「未分化型精原細胞」の精細管内でふるまいを、タイムラプス連続撮影や3次元立体再構成を用いて検討した。未分化型精原細胞は、血管や男性ホルモン産生細胞に近い領域に局在し、分化に伴ってここを離れ、精細管全域に散らばっていった。この領域はニッチと考えられ、血管パターンの変化にあわせてニッチも再編成される事も示唆された。精細管のニッチは、ショウジョウバエなどで知られる、発生過程で厳密に作られ固定されたニッチとは異なる戦略で作られているようだ。

2007年発表論文

A Vasculature-Associated Niche for Undifferentiated Spermatogonia in the Mouse Testis. S Yoshida, M Sukeno, Y Nabeshima Science (2007) Published Online September 6, 2007 DOI: 10.1126/science.1144885