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Austrobaileyaceae アウストロベイレア科
Austrobaileya scandensアウストロベイレア
Austrobaileya scandens 2013.10.2
仮雄蕊は雌期には外側に開き、雌蕊が露出する。一方、雄期には雌蕊を多い雄蕊の葯が露出する。他花受粉促進のために仮雄蕊が機能している。
Staminodes open to expose a gynoecium in the female stage and close to cover a gynoecium in the male stage.
花被は外側から順番に形態を変える。ABCモデルは昆虫のホメオティック遺伝子による体節決定のように、ガク片、花弁、雄蕊、雌蕊が明確に器官分化している場合にはうまく適応できるが、器官形態が徐々に変化する場合にはうまく適用できない。また、シロイヌナズナのABCモデルのうちA機能については、他の被子植物で同じような機能を持っているかは不明であり、さらなる研究が必要である。徐々に器官形態を変化させる分子機構は植物独特かつ植物形態にしばしば見られるので、とても興味深い課題である。花被と雄蕊の境界は明瞭であり、ABCモデルでうまく説明できるように思われる。一方、仮雄蕊がどのような遺伝子によって制御されているのか、雄蕊と仮雄蕊、仮雄蕊と雌蕊の境界がどのように制御されているのかも不明である。
Staminode development as well as gradual morphological change in tepals are not well explained under the ABC model.
雄蕊は葉状になり、葯が向軸側に形成される。
Stamens are petaloid.