基礎生物学研究所研究会
テクニカルワークショップ「コケ植物の実験生物学」
日時 2007年12月22日(土)—23日(日)
場所 岡崎コンファレンスセンター 中会議室
交通案内 http://www.nibb.ac.jp/access/access.html
世話人 高野 博嘉 (熊本大学)・長谷部 光泰 (基生研)
参加費:無料
お弁当代:1000円(近くに食堂はありませんので、できるだけお弁当を注文されることをお勧めします)
懇親会費:4000円(ポスドク以上)、2000円(院生・学生)
このワークショップの目的は4つあります。
1. コケ植物を扱ったことはないが、興味があるという研究者にコケ植物で利用可能な実験技術を紹介することにより、コケ植物研究への入り口とすること。
2. 最近コケを扱い始めたが、実験上のトラブルが生じている研究者に対するトラブルシューティング。
3. 既にコケを用いて研究を進めている研究室間での共同研究の推進。
4. 種を越えた研究のインターラクションの推進(ヒメツリガネゴケとゼニゴケ等)。
参加申込およびポスター発表について
申込〆切: 12月7日(金曜)(当日参加も可能です)
参加申込書に必要事項を記入の上、メールのSubject欄に「コケワークショップ参加希望」と記入の上、takano@kumamoto-u.ac.jpまで添付書類としてメールにてお送りください。折り返し、高野より確認のメールをお送りします。確認のメールが来ない場合は、申し訳ありませんが、再送ください。
ポスター発表は、コケの研究に限りません。シロイヌナズナしか扱ったことがないが、自分の研究をコケを使って広げてみたいので、研究の紹介をしたい、というようなポスターも大歓迎です。
ポスターサイズは90cmx120cmです。
ヒメツリガネゴケ形質転換実験見学
ヒメツリガネゴケは多細胞生物で最も遺伝子ターゲティングが容易です。形質転換実験は簡単ですが、プロトコールには表現しにくいちょっとしたコツがあります。しかし、一度実験を見れば簡単に習得できます。今回の研究会に参加する機会に、形質転換実験を見学されたい方のために、長谷部研究室の形質転換実験を公開します(毎週火曜と水曜、木曜と金曜の2セット実験していますので、ご希望の方はいつでも見学できます)。
日時 2007年12月20日(木)午後1時—21日(金)午後1時
場所 基礎生物学研究所生物進化研究部門136号室
交通案内 http://www.nibb.ac.jp/access/access.html
世話人 日渡祐二・長谷部光泰 (基生研)
参加費:無料
どの程度の参加希望があるのかを事前に把握したいため、参加希望の方は研究会参加申込と同時に申込ください。上記の参加申込書で、「ヒメツリガネゴケ形質転換実験見学の参加希望」の「有」に印をつけてください。
宿泊について
20日(木)に基礎生物学研究所のロッジ(1泊2600円、インターネット接続可能)を利用することができます。基生研周辺にはホテルもございます(http://www.nibb.ac.jp/access/hotel.html)。ロッジ希望者が多数の場合は、ご希望に添えないこともあります。21日チェックインの方は、基生研132室長谷部教授室まで鍵を取りに来て下さい。鍵の受け取り時間を申込書にご記入ください。20日チェックインの方は実験中に、22日チェックインの方は研究会中に鍵をお渡しします。
*満員御礼:申し訳ございませんが、40室確保しておりました21日(金曜)、22日(土曜)のロッジは満室になりました。ホテルのご予約をお願いします。
テクニカルワークショップ
「コケ植物の実験生物学」
日時 2007年12月22日(土) — 23日(日)
場所 岡崎コンファレンスセンター 中会議室
世話人 高野 博嘉 (熊本大学)
長谷部 光泰 (基生研)
プログラム (予定)
12月20日(木)〜21日 (金) プレ企画
ヒメツリガネゴケ形質転換実験見学
基生研にてヒメツリガネゴケ形質転換実験の見学会を行う予定です。20日の午後1時から21日の午後1時までです。
12月22日 (土) ワークショップ
8:30〜 受付
9:00〜 始めに 高野 博嘉 熊本大学バイオエレクトリクス研究センター
9:10〜12:10 セッション I 「コケ植物を用いた研究の新展開」
(座長 藤田 知道)
9:10〜 三上 浩司 北海道大学 大学院 水産科学研究院
ヒメツリガネゴケにおけるイノシトールリン脂質代謝関連遺伝子の機能解析
9:30〜 坂田 洋一 東京農業大学 応用生物科学部
ヒメツリガネゴケを用いたABA研究の現状と展望
9:50〜
ジベレリンシグナル伝達経路はいつ誕生したか?
10:10〜 小俣 達男 名古屋大学大学院生命農学研究科
ヒメツリガネ原糸体を用いた硝酸同化の制御の研究
10:30〜 コーヒーブレイク
(座長 石川 雅樹)
10:50〜 小田 祥久 東京大学 大学院 理学系研究科
微小管による液胞の局在制御〜植物細胞における微小管の新たな役割〜
11:10〜 嶋村 正樹 広島大学 大学院 理学研究科
コケ植物の生活環を通じた細胞分裂様式の変遷
11:30〜 竹澤 大輔 埼玉大学 大学院 理工学研究科
コケ植物におけるカルシウム情報伝達の分子機構
11:50〜 大和 勝幸 京都大学大学院
生命科学研究科
ゼニゴケ性染色体のなりたち
12:10〜 昼休み お弁当
13:10〜:17:20 セッション II 「コケ植物研究の新技術」
(座長 小藤 累美子)
13:10〜 長谷部 光泰 基礎生物学研究所
ヒメツリガネゴケゲノムプロジェクトの進捗状況
13:30〜 西山 智明 金沢大学 学際科学実験センター
ゲノム情報検索、遺伝子系統解析と、次世代の遺伝子発現・修飾解析
13:50〜 佐藤直樹 東京大学 大学院 総合文化研究科
緑色植物の比較ゲノムデータベースを用いたコケ植物のタンパク質検索
14:10〜 コーヒーブレイク
(座長 日渡 祐二)
14:40〜 武智 克彰 熊本大学
PEGを用いたヒメツリガネゴケの形質転換法と現状
15:00〜 久保 稔 JST
ERATO
ヒメツリガネゴケの正&逆遺伝学的解析のための分子ツール
15:20〜 杉田 護 名古屋大学遺伝子実験施設
ヒメツリガネゴケの葉緑体形質転換
15:40〜 佐藤 良勝 JST ERATO
ハイスループット細胞観察とその解析
16:00〜 コーヒーブレイク
(座長 村田隆)
16:30〜 門田 明雄 首都大学東京 大学院 理工学研究科
ヒメツリガネゴケの光センシング
16:50〜 林 謙一郎 岡山理科大学理学部
蘚苔類のオーキシンシグナルとオーキシン反応—ケミカルバイオロジーによるアプローチ—
17:10〜 河内 孝之 京都大学大学院
生命科学研究科
ユニークなモデル植物ゼニゴケ
17:30〜 総合討論
18:20〜 ポスターセッション
19:20〜 懇親会+ポスターセッションの続き
12月23日 (日) コケ植物培養の実際
10時から基生研にて、ヒメツリガネゴケの培養法などを紹介するツアーを行います。希望者の人数によっては2回にわけることもあります。昼前には終了予定です。