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大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

基礎生物学研究所

共同利用研究

27年度募集公募事項別の内容

重点共同利用研究

生物学の基盤研究をさらに強化発展させ、独創的で世界を先導する研究を創成し、発展させるため、他の研究機関の研究者と所内の教授、准教授又は助教が共同して行う複数のグループからなる研究(公募期間外の随時申請は受け付けません。)

 

(1) 申込者(提案代表者)
所内、所外いずれの研究者であっても差し支えないものとします。

(2) 研究期間
1年以上3年を超えない期間(2年以上継続する場合、年度ごとに申込書を提出していただき、共同利用研究委員会において採否を審査します。)

(3) 研究費(本研究所の予算の範囲内において支出します。)
1件あたり年間上限300万円まで

(4) 研究内容等の説明
研究内容、所要経費等について、共同利用研究委員会で説明していただくことがあります。

(5) 研究報告

各年度末に開催の共同利用研究委員会等において中間報告又は研究期間終了時に研究成果報告会をしていただくことを予定しています。

 

モデル生物・技術開発共同利用研究

生物学研究に有用な新しいモデル生物の確立および解析技術開発に向けて、他研究機関の研究者あるいは所内の研究者が、 基礎生物学研究所の施設(生物機能解析センター(生物機能情報分析室、光学解析室、情報管理解析室)、モデル生物研究センター)および岡崎共通研究施設アイソトープ実験センターの専任職員と共同して行う研究

 

(1) 申込者(提案代表者)
所内、所外いずれの研究者であっても差し支えないものとします。

(2) 研究期間
1年以上5年を超えない期間(2年以上継続する場合、年度ごとに申込書を提出していただき、共同利用研究委員会において採否を審査します。)

(3) 研究費(本研究所の予算の範囲内において支出します。)
1件あたり 年間上限100万円まで

(4) 申請

申請書を提出される前に、あらかじめ最も関連があると思われる研究施設の教授、准教授又は助教と研究課題、研究計画、 必要経費について打ち合わせてください。 本共同利用研究は新しいモデル生物の確立や解析技術の開発が生物学の進展に極めて重要であるとの観点から、従来基礎生物学研究所において上記部分を担当している各研究施設を、生物学研究のコミュニティと連携、発展させることを目指すもので、以下の研究が含まれます。

1) モデル生物の創成、改良等新規なモデル生物の確立にむけた研究
2) 新たな解析技術の開発、改良にむけた研究
3) モデル生物や新規解析技術の普及を目指すワークショプ等の開催

 

個別共同利用研究

他の研究機関の研究者が、所内の教授、准教授又は助教と協力して行う個別プロジェクト研究

(1) 研究期間
1年以内

(2) 申込者(提案代表者)
所外の研究者に限ります。

(3) 経費負担

共同利用研究の実施に必要な基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において支給します。(研究費の助成はありません。)

(4) 申請

申請書を提出される前に、あらかじめ最も関連があると思われる研究施設の教授、准教授又は助教と研究課題、研究計画、必要経費について打ち合わせてください。

 

生物画像処理・解析共同利用研究

生物画像処理・解析に関するニーズや課題を抱える他研究機関の研究者あるいは所内の研究者が、基礎生物学研究所に併任する自然科学研究機構新分野創成センターイメージングサイエンス研究分野の専任教員と共同して行う研究

 

当分野では、光学顕微鏡、電子顕微鏡、あるいは医用モダリティ等で取得された画像データに対し、

Ⅰ.新しい画像処理・解析手法の確立
Ⅱ.既存技術の応用手法の開発
Ⅲ.画像解析の効率化を目指したGUIアプリケーションの開発
などを実施しています。
本共同利用研究では、画像取得者との緊密な連携体制を築いた上で、上記の内容に基づき、生物画像解析に関わる研究課題を解決することを目的とします。

イメージングサイエンス研究分野の研究活動については(https://is.cnsi.jp/)を参照して下さい。

(1) 申込者(提案代表者)
所内、所外のいずれの研究者であっても差し支えないものとします。

(2) 研究期間

1年以内。更新可能(年度毎に共同利用研究委員会において審査されます)。

(3) 研究課題

① 新規の画像処理・解析手法の開発研究
② アプリケーションソフトウェアの開発研究
③ 画像解析を目的とした実験系の構築
④ その他

(4) 経費負担

共同利用研究の実施に必要な基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において支給します (研究費の助成はありません)。

(5) 申請

申込書提出前にあらかじめイメージングサイエンス研究分野の木森義隆特任助教(E-mail:kimori@nibb.ac.jp)、または加藤輝特任助教(E-mail:kkat@nibb.ac.jp)と研究課題、研究計画について事前に打ち合わせを行ってください。

 

研究会

基礎生物学分野において重要な課題を対象とした比較的少人数の研究討論集会

 

(1) 申込者(提案代表者)
所内、所外いずれの研究者であっても差し支えないものとします。なお、提案者の中に所内の教授、准教授又は助教が少なくとも1名は参加していなければなりません。

(2) 開催期間・場所

開催期間は3日間を限度とし、本研究所において開催していただきます。 なお、岡崎コンファレンスセンターを利用することができます。利用申込みに際しての詳細は、国際研究協力課共同利用係(Tel: 0564-55-7138(ダイヤルイン))に問い合わせてください。

(3) 経費負担

研究会における発表者の基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において支給します。(研究費の助成はありません。)

 

大型スペクトログラフ共同利用実験

大型スペクトログラフを使用して、本研究所が設定した実験課題について行われる実験・研究

 

(1) 実験課題

生物の多様な機能を制御する各種の光受容系の機構の解明を行うため、共同利用実験の課題として次の4つの研究テーマが設定されています。

Ⅰ.「光情報による細胞機能の制御」
Ⅱ.「光エネルギー変換」
Ⅲ.「生物における空間認識・明暗認識」
Ⅳ.「紫外線による生体機能損傷と光回復」

なお、本研究所の大型スペクトログラフ(詳細事項については、https://www.nibb.ac.jp/lspectro/ols/を参照下さい。)は、高分解能・高強度の単色光を広波長領域にわたって、同時照射することが可能な光の作用を高度に解析するための装置です。このような性能を生かした研究を効率良く行うため、あらかじめ充分な予備実験等を行った上、本装置での照射実験をご計画ください

(2) 申込みに当たっての留意事項
申込書提出前にあらかじめ生物機能解析センター・光学解析室 亀井特任准教授(Tel:0564-55-7535 E-mail:ykamei@nibb.ac.jp)と十分に事前打ち合わせを行ってください。

(3) 経費負担

大型スペクトログラフ共同利用実験の実施に必要な基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において支給します。(研究費の助成はありません。)

 

DSLM共同利用実験

Digital Scanned Light-sheet Microscope (DSLM) を使用して行われる実験・研究

 DSLMは欧州分子生物学研究所(EMBL)が開発した試料の側方からシート状の光を照射する蛍光顕微鏡です。この顕微鏡の特徴は、1) 深部観察が可能、2) 立体像を高速で取得可能、3) 褪色・光毒性が少ない、というものであり、最大数mm程度の生物個体や組織のライブイメージングに適しています。 なお、DSLMに関する詳細事項についてはhttps://www.nibb.ac.jp/~bioimg2/dslm/を参照願います。

 

(1) 申込みに当たっての留意事項

申込書提出前にあらかじめイメージングサイエンス研究領域 時空間制御研究室 野中准教授(Tel:0564-55-7590,E-mail:snonaka@nibb.ac.jp)と十分な打ち合わせをしてください。

(2) 経費負担

DSLM共同利用実験の実施に必要な基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において支給します。(研究費の助成はありません。)

 

次世代DNAシーケンサー共同利用実験

基礎生物学研究所の次世代DNAシーケンサーを使用して、他研究機関の研究者あるいは所内の研究者が、生物機能解析センター・生物機能情報分析室と共同して行う研究

 次世代DNAシーケンサーは、高速並列シーケンスにより塩基配列情報をハイスループットに解読することができる装置です。遺伝子や染色体の変異検出、発現解析、ゲノム解読、エピジェネティクス解析など応用範囲の広い解析機器です。本研究所はSOLiD5500x1 (ライフテクノロジーズ社)1台、HiSeq2000(イルミナ社)1台、MiSeq(イルミナ社)1台を運用しています。またライブラリ調製やデータ解析のための設備も整備されています。これらを活用して実験計画からデータ解析まで緊密な連携の上で共同研究を行います。

 

(1) 申込者(提案代表者)

所内、所外いずれの研究者であっても差し支えないものとします。

(2)研究期間
1年以内。更新可能。(年度毎に共同利用研究委員会において審査されます。)

(3)研究課題

本研究所の次世代シーケンシング設備を活用した基礎生物学研究。 特に、 i. 既存技術では不可能だった興味深い生命現象へのアプローチ、ii. 次世代シークエンサーの新規応用法の開発、を歓迎します。生物種は問いません。

(4)経費負担

共同利用実験の実施に必要な基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において支給します。(研究費の助成はありません)

(5)申請

申込書提出前にあらかじめ生物機能解析センター・生物機能情報分析室の重信特任准教授(E-mail:cai@nibb.ac.jp)と研究課題、研究計画、必要経費について十分な打ち合わせを行ってください。

 

トレーニングコース実施

 

基礎生物学に関連する研究技術の普及を目的としたトレーニングコース開催のための実習室の利用

 

(1) 利用方法

大学及び公的研究機関、学術団体の企画する講習会等を対象とします。所内の教授、准教授又は助教が少なくとも1人は企画に関わり、申請代表者になることを前提とします。

(2) 申込みにあたっての留意事項
トレーニングコース実習室の詳細については、https://www.nibb.ac.jp/course_lab/ をご覧下さい。不明な点は本研究所担当者 広報室 倉田特任助教(Tel:0564-55-7628  E-mail:tkurata@nibb.ac.jp)までお問い合わせください。

(3) 経費負担

トレーニングコース開催における講師及び補助者の基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料、また実施に必要な試薬等の消耗品費を本研究所の予算の範囲内において支給します。

 

その他

双方向性の共同研究を推進するため、上記の公募型共同利用研究の他に、基礎生物学研究所の個々の研究者の提案に基づく提案型共同研究も随時実施しております。本研究の成果についても共同利用研究の成果として共同利用研究報告書に併せて掲載いたします。