ISH 写真集
写真のリスト
- <SingleISH>
- > サル大脳皮質におけるNurr1 mRNAの発現
- > ER81, 5-HT2C 受容体, Nurr1, CTGF mRNAのV1-V2境界での発現分布
- > Nurr1, CTGF mRNA のマウス皮質における発現分布
- > ER81 mRNA のサル脳連続切片(Quicktimeムービー)
> RBP/occ1 mRNAのサル皮質における発現分布分布 - <Double ISH>
- > ER81/VGluT1 mRNAのマウスバレル皮質での共発現
> ER81/VGluT1 mRNAのサル皮質TE野での共発現 - > CTGF/Nurr1 mRNAのマウス皮質での共発現
- > Nurr1/VGluT1 mRNA のサル皮質V2野での共発現
- > ParvalbuminとGAD67及びVGluT1 mRNAのマウス皮質での共発現
- > occ1/PV mRNAのサル運動野での共発現
- > RBPとVGluT1及びGAD67 mRNAのサル皮質での共発現
- <Triple ISH>
- > CTGF/ER81/Nurr1のサル運動野第6層での共発現分布
- <その他の写真はこちらへ>
<Single ISH>
> サル大脳皮質におけるNurr1 mRNAの発現Next>

Nurr1 mRNAは、サル新皮質領野全域にわたって、第6層のニューロンのサブタイプに発現している。Nurr1 mRNAは、サル、マウスの両方で、前障(claustrum; Cl)及び黒質(substantia nigra; SN)に強く発現される。視覚野(V1)は、他の領野と違う性質をいろいろ持っているのだが、この写真でもV1だけでNurr1 mRNAのラインが2本に分離しているのが見える(下に拡大写真あり) Watakabe et al. 2006 Cereberal Cortexより.
> ER81, 5-HT2C 受容体, Nurr1, CTGF mRNAのV1-V2境界での発現分布
Next>

一次視覚野と2次視覚野(V1/V2)の境界領域での4つの層特異的遺伝子の発現分布。サルはすぐれた視覚を持っており、そのことはよく発達したV1を見 ても分かる。ここに示した遺伝子はV1とV2の境界で非常にシャープな発現分布様式の変化を見せるが、このことはV1がよく分化した構造を持っていること に起因する。一方上記の4遺伝子の層分布は基本的にはどの領野でも保存されていることに注意して欲しい。
Watakabe et al. 2006 Cereberal Cortex.
> Nurr1, CTGF mRNA のマウス皮質における発現分布
Next>

Nurr1 mRNAのマウス皮質での発現パターンは2種類の混合である。第6a層での発現は側面方向に限定されているのに対し、第6b層での発現は新皮質全域にわ たっている。後者の発現は、CTGF mRNAのものと酷似しており、2重ISHによってこの2種類のmRNAは同一ニューロンで共発現していることが示されている(下記参照)。Watakabe et al. 2006 Cereberal Cortex.
> ER81 mRNA のサル脳連続切片(Quicktimeムービー)
サル脳連続切片をER81遺伝子のISHを行ったもの。Quicktime ムービー (760kB)

> RBP/occ1 mRNAのサル皮質における発現分布分布
Next>

RBPとocc1遺伝子は、サル皮質で非常に高い領野特異性を示す。この2者は、相補的な領野分布を示す。occ1遺伝子は視覚野(V1)で強く発現して いるのに対し、前頭連合野(写真の左側)ではほとんど発現していない。一方RBP遺伝子は前頭及び側頭連合野で強く発現しているのに対し一次視覚野ではほ とんど発現していない。 Komatsu et al. 2005 Cereberal Cortexより.
TOP
<Double ISH>
> ER81/VGluT1 mRNAのマウスバレル皮質での共発現Next>

ER81(皮質第5層「特異的」)とVGluT1(興奮性ニューロンマーカー)のマウスバレル皮質(ヒゲの体性感覚野)における蛍光2重ISH。ER81 遺伝子を発現するニューロンは、マウス及びラットではほぼ第5層に限定されている。ER81陽性ニューロンがVGluT1陽性の興奮性ニューロンのサブタ イプであることに注意。 Watakabe et al. 2006 Cereberal Cortexより.
> ER81/VGluT1 mRNAのサル皮質TE野での共発現
Next>

ER81(皮質第5層「特異的」)とVGluT1(興奮性ニューロンマーカー)の サル皮質TE野における蛍光2重ISH。マウスやサル皮質での発現と違って、ER81mRNAはサル皮質では第6層の一部のニューロンにも発現している。 ER81陽性ニューロンがVGluT1陽性の興奮性ニューロンのサブタイプであることに注目して欲しい(下に拡大写真有り)。 Watakabe et al. 2006 Cereberal Cortexより.
........上の写真から拡大写真

> CTGF/Nurr1 mRNAのマウス皮質での共発現
Next>

ネズミの一次及び二次体性感覚野の境界周辺におけるCTGF及びNurr1遺伝子の蛍光二重ISH。Nurr1陽性ニューロンが第6b層においてCTGF mRNAを共発現していることに注意。 Watakabe et al. 2006 Cereberal Cortexより.
> Nurr1/VGluT1 mRNA のサル皮質V2野での共発現
Next>

サル皮質V2野におけるNurr1とVGluT1 (興奮性ニューロンマーカー)遺伝子の蛍光2重ISH。Nurr1陽性ニューロンがVGluT1陽性の興奮性ニューロンのサブタイプであることに注意。 Watakabe et al. 2006 Cereberal Cortex.
> ParvalbuminとGAD67及びVGluT1 mRNAのマウス皮質での共発現
Next>

parvalbumin (PV) とGAD67 (抑制性ニューロンマーカー)及びVGluT1 (興奮性ニューロンマーカー)のマウス皮質での蛍光2寿ISH。PV陽性ニューロンはGABA作動性の抑制性ニューロンのサブタイプである。PVと GAD67は重なるが、VGluT1とは重ならないことに注意。(論文未発表)。
> occ1/PV mRNAのサル運動野での共発現
Next>

occ1 mRNAはサル皮質では一次視覚野(V1)によく発現するが、皮質全域にわたって、GABA作動性の抑制性ニューロンの一部のポピュレーションにも発現す る。 Parvalbumin はGABA作動性ニューロンのサブタイプとしてよく知られている。この写真ではサル運動野でのまばらな発現が、PV mRNAの分布とよく一致するのが分かる。 Takahata et al. 2006 Cereberal Cortexより.
> RBPとVGluT1及びGAD67 mRNAのサル皮質での共発現
Next>

RBPは領野によって異なる層分布を示す。前頭及び側頭連合野では、全層に及ぶ発現を示すが、「低次」の感覚性領野ではより上部の層に限定した発現を示 す。この写真ではサル皮質第1野(体性感覚野)におけるRBPとVGluT1 (興奮性ニューロンマーカー) 及びGAD67 (抑制性ニューロンマーカー)の蛍光2重ISHを示した。RBP mRNAが、第2層の興奮性ニューロンでは強く発現しているが、第3層上部では発現が弱くなり、より下部の層では発現しなくなることに注目して欲しい。Komatsu et al. 2005 Cereberal Cortexより.
TOP
<Triple ISH>
> CTGF/ER81/Nurr1のサル運動野第6層での共発現分布
ER81, Nurr1 及び CTGF mRNA はサル皮質において、それぞれ第5、第6、第6b層に豊富に発現しているが、第6b層で3者を同時に発現するサブタイプが存在する。Watakabe et al. 2006 Cereberal Cortexより.
TOP